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『Believe-君にかける橋-』9話ネタバレ感想。橋を落とす理由よりも玲子が…

ドラマ
引用|テレビ朝日|Believe-君にかける橋-公式|https://www.tv-asahi.co.jp/believe/

2024年4月25日にスタートしたテレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』。

6月20日に最終話となる第9話が放送されました。

いよいよクライマックスということで、拙い感想を書かせていただきます。

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『Believe-君にかける橋-』9話の公式あらすじ

「龍神大橋」崩落“事故”における自らの無実を証明し、“壮大な闇に覆われた真相”を明らかにするため、刑務所から逃走。同じく真相を追い求める刑事・黒木正興(竹内涼真)の協力を得て、決死の逃亡を続けてきた狩山陸(木村拓哉)がとうとう逮捕されてしまった! もはや抵抗することなく、愛する妻・玲子(天海祐希)の目の前で、連行されていく狩山。だが、彼はまだ諦めてはいなかった――。次なる戦いに備えようとする。
 一方、崩落“事故”を計画した「帝和建設」の社長・磯田典孝(小日向文世)、そして磯田と密通していた狩山の元担当弁護士・秋澤良人(斎藤工)は、さらなる暗躍を続ける。そんな中、“事故”に加担した部下・南雲大樹(一ノ瀬颯)の婚約者・本宮絵里菜(山本舞香)が突然、玲子のもとを訪れ…!?
 さまざまな人物の底知れぬ思惑がより一層複雑に絡み合い、苛烈を極めていく“真実をめぐる戦い”。はたして、本当に信じられるのは誰なのか? そして、命懸けで希望と再生の道を模索する狩山、重病を抱える玲子を待ち受ける運命とは一体…!?

TBS『Believe-君にかける橋-』公式より

9話の流れ(ネタバレあり)

狩山は逮捕された。
警察は、狩山が妻を人質にして立て籠ったというシナリオ付きで。

その後、本宮が玲子の元に訪れ神龍大橋の事故に関する証拠データを持ってくる。
なんと本宮は南雲に黙って証拠が入ったUSBからデータをコピーしていた。
南雲は弁護士の秋澤を不審に思い玲子のもとに持ってきたのだと言う。

玲子は秋澤に電話し、本当に狩山の味方なのかと問う。
秋澤は留置所の狩山を訪れ再任してくれと頼む。
狩山に言われ龍神大橋のことをずっと調べていたのだと。
そして再審できる可能性が出てきたと一枚の書類を狩山に見せる。
そこで狩山は、南雲が若松に金を渡したことを知ることに。
さらに廃棄されたはずのデータのコピーを玲子から受け取ったと。
秋澤は磯田社長に飼い慣らされてしまったと考えていた狩山は混乱する。
秋澤は狩山が事故からも自分がついた嘘からも、組織や権力からも逃げなかった、そんな狩山を見て磯田に取り入るフリをしながら調査を続けていたことを伝えた。
そしてデータのパスワードを訊く。

パスワードは「believe」

取調室で管理官は狩山に言う。
「監禁罪はつかないよう取り計らうが、龍神大橋の件を蒸し返すのはやめろ。君を救いたいんだ」と
そして黒木が別件で狩山に取り調べをしたいと管理官に言うと、狩山に検察で龍神大橋ことを訴えないように言えと条件をつけられる。

帝和建設では南雲が昇進を断り、龍神大橋のことを公表するよう磯田に迫り、裁判になれば証言すると。
矢面に立つことを怖がっていた南雲は立ち上がった。

狩山を検察に移送するため移動しながら黒木は狩山と話をする。
管理官に促され本題に。
「管理官は事故について喋るなと言ったらしいな、あんたを救うためだって」
そして黒木は大笑いする。
騙されるな、管理官は狩山を餌に上に恩を売りたいだけなんだと。
だから検察では言いたいことを言え、自分の思いに正直でいればいいと。
「今までお世話になりました」黒木は管理官に頭を下げる。

磯田は秋澤に狩山の再審のことを訊ねる。
秋澤は磯田を利用したことを正直に話し詫びるも、黒磯は最初から秋澤を信頼していなかったと余裕を見せた。

狩山は秋澤と面会で事件について今後の打ち合わせを。
そして秋澤のことを誤解していたと謝罪した。
すると秋澤は自分が狩山の弁護をするにあたり過去の失敗と邪な気持ちがあったことを打ち明ける。
それを聞いた狩山は、秋澤に弁護を依頼たことを間違ってなかったと改めて信頼を寄せることに。

そして狩山の裁判が始まった。
刑務所からの逃走は認め、監禁罪については嫌疑不十分で不起訴、焦点は逃走の動機となる。
逃走の理由は先の龍神大橋崩落事故の真相を調査するためだと秋澤が説明。
調査内容から龍神大橋崩落事件について被告人は無罪であると考えていると。
無実の罪で服役したことが逃走を引き起こし、先の事故は設計ミスではなく、磯田に頼まれ罪を被ったと主張。

一方玲子は磯田に会いにいく。
磯田は何度頼まれても裁判で証言はできないと牽制するも、玲子はもう何もお願いすることはないと答えた。
そして狩山が書いた龍神大橋のスケッチを広げ、これを描いていたときの狩山はとても楽しそうだったと、それだけ伝えて玲子は頭を下げてその場を立ち去った。

法廷で秋澤は事件の真相を話し始める。
まず磯田が桑原に事故を計画して命じさせた。桑原は南雲を使い若松に金を渡し桑原が若松に崩落事故を実行させたと。
ここで証拠として磯田に廃棄された、事故原因となったケーブルの発注書が提出される。
これを隠蔽した事実について磯田に直接聴取したいと述べる。
そして狩山に発言の機会が与えられる。
狩山は刑務所からの逃亡について謝罪し、龍神大橋の事故原因について虚偽の証言をしてしまったこと詫びた。
その上でなぜ橋を崩落させなければならなかったのか、知らなければならないと考えましたと。

榛名都知事に呼ばれた磯田は、狩山の件が不味いのではないかと榛名に迫られるも、自分が認めない限り立証されることはないと嘯く。
ただ、有力な証拠が出てきたら都知事のことを話さなければならないと脅迫めいたことを口にする。
林を使って狩山を逃亡させたことで龍神大橋の計画から帝和建設を外す理由を得た。
新しいゼネコンで計画を再スタートできると。
そこで言葉を止め、未来の話をしましょうと凄む。

狩山は刑務所からの逃亡について懲役一年の刑が言い渡されるも龍神大橋崩落事故裁判で責任を問われた業務上過失致死罪傷については再審が決定した。

時は変わって2025年、静岡中央刑務所の面会室にて、狩山と磯田は面会する。
収監されている磯田は狩山に「もう出所したんですか。私はあと半年です」と。
狩山は磯田に、再審で関与を認めてくれたことをお礼する。
帝和建設も龍神大橋の建設に復帰し建設工事がスタートしていた。
そして狩山は橋を崩落させる理由に自らたどり着いた答えを話しだす。
狩山が設計変更を行なったのは、突如工事費用が削られたからだった。
また黒金島再開発グループ内の一つの会社が資金難に陥っていた。
このことで工事が中断されれば杜撰な資金計画で東京都及び都知事は糾弾され訴訟問題に発展する可能性がある。
しかし崩落事故により『偶然』工事は中断となり、資金計画に批判の矛先が向くことなく東京都にも都知事にも好都合な事態へ。
これが橋を落とすメリットだったのではなかと。
そして磯田が裁判でも都知事の名前を一切出さなかったことに触れる。
磯田は「帝和建設はなぜ龍神大橋の建設を続けられんでしょうね」と問いかける。
そして自分は帝和建設を救ったのだと。
日本の大企業を潰してはならない。必ず立て直すと語気を強める。
それが再建屋である自分の信念だと。
狩山は即座に否定する。犠牲の上に立つものなんか信念ではないと。
磯田は狩山を心の中で嫌っていたと話しだす。
人間が金や地位のために動くのは真理である。しかし夢を語って仕事に邁進する狩山の姿が癇に障ったと。
働くことは夢を捨てることだと思い知らせたかったから狩山に事故原因を背負わせたかもしれないと。

自宅に戻った狩山は玲子と一緒に約束していた碓氷峠へ向かう。
体調を気遣う狩山に玲子は治療を頑張ったから大丈夫だと答えた。
そして碓氷峠の眼鏡橋を前で狩山は眼鏡橋の素晴らしさを語る。
一緒に眼鏡橋を渡りながら図面を取り出す狩山。
なにか他にリクエストはないかと。
そしておもむろに玲子に謝ります。

ごめん。心配かけて、遅くなって、ごめん

全部終わったら謝ると言った言葉を果たします。
そして数歩先に進んで振り返ると…玲子の姿はない。
狩山は手に持っていた図面で紙飛行機を折る。
玲子の声での手紙が読み上げられる。
「待っててあげられなくてごめんね。碓氷峠に一緒に行けなくてごめんね」
玲子は狩山が出所する前に手紙を残して亡くなっていた。
狩山は橋の上から紙飛行機を飛ばす。
そして狩山はあらたな橋の建設に取り掛かっていく。

9話の感想(ネタバレ)

出所したあとの自宅シーンで玲子の姿を見た時に安堵した方は多かったのではないでしょうか。
私もその一人です。
冷めた関係だった二人が8話で愛情を取り戻せたシーンから、本当にこの二人を応援したいと思えるようになりました。
出所して、玲子のために引いた図面の家を建てて、玲子の闘病は続くかもしれないけど、これからは幸せな人生を歩んでほしいと願いました。
仲睦まじく眼鏡橋を渡って…振り返ったら玲子がいない。
コンマ数秒で理解した玲子の死。
急に心が押しつぶされるような、重たい気持ちになりました。
襲ってくる喪失感。
このドラマにハマってたんだなと改めて思いました。
そんな上手いこといきませんよね。
全てがハッピーエンドって、そんなことないですよね。
後味が悪いわけではないんです。
そりゃ玲子は余命宣告を受けて闘病していたわけなんですから。
確率から考えれば玲子がいないことは必然なんです。
でもドラマだし、フィクションだし、闘病頑張ったし、玲子が生きててもいいんじゃないかと。
儚い希望を抱いたっていいじゃないですか。
Ifとして、玲子が生きていた世界線を考えてしまうんです。
でも、こういう結末も受け止めます。

秋澤は敵なのか味方なのか問題

これもはっきりしましたね。
斎藤工いい演技しますわー。
最終回まで疑心暗鬼にさせてくれて、ひとつの要素として本当に楽しませてくれました。
ぶっちゃけ味方ですってなった後も「本当に?大丈夫なの?ここからさらに裏切ったりしない?」
とドキドキしていました。
法廷のシーンくらいまでは私は信じきれてませんでしたから。
終わったから言えることですが、秋澤の存在も大きかったですね。

磯田について

食えないというか、腹の底がわからないというか、不気味な人間でしたね。
都知事に裏取引して帝和建設を龍神大橋の建設に戻し、自分は刑務所に行く。
本編では詳細は出ませんでしたが、憶測だけで持たせて真実を伝えるのが上手い演出ですね。
磯田の倫理観や正義感って何なんでしょうね。
帝和建設社員8,000人の社員を救ったのだと胸を張る磯田。
帝和建設社員8,000人の社員を守るために嘘をついたことを愚かだったと言う狩山。
この違いに尽きるのかなと。
狩山は磯田の言う信念を「そんなものは信念とは呼べない」と切り捨てましたが。
ここまでくると私は協力な信念だなって思います。
狩山とは相容れない歪み切った信念。
尊敬はできないけどある意味凄い人間だなと、勝てないなと感じました。

龍神大橋を落とす理由

これが最大の謎だったわけですが、狩山がたどり着いた答えという形で語られましたね。
確実な答え合わせや検証はなかったものの、概ねあれが真実なんでしょう。
話としてはこのドラマの肝だったので、随分サラッと明かしたなという印象です。
あくまで『話として』の核ではありましたが、こういった作品は裏テーマがいくつもあるので、結局のところ、龍神大橋を落とす理由なんてどうだってよかったんですよね。
むしろ、そんな事より玲子が…
という感想が大半じゃないでしょうか。
一応謎の解明も終わり、話の結末も見れてすっきりはしました。

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まとめ

まとめで話す事じゃないかもですが、ぶっちゃけ龍神大橋を落とした理由が弱くないですか?

政治的な側面では非常に大きい事だったのかもしれませんけど、庶民感覚で言えば『そんなことで橋落とす?』みたいな。

そういう「?」みたいな部分もありますが、全体的にいいドラマだったのではないでしょうか。

私としては最終回にふさわしい内容だったと思います。