7月13日から放送がスタートした日テレ系連続テレビドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』。
第2話が放送されたのでネタバレありで感想を書いていきたいと思います。
ドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』はhuluで過去放送話が見放題で配信されています!
公式 2話あらすじ
“名もなき遺体”に残されたわずかな手掛かりから身元を特定し、家族のもとに帰すことが仕事の『警視庁身元不明人相談室』。捜査官の三田桜(小芝風花)と月本真(大島優子)は、性格も趣味もまるで正反対の年の差バディ。そんな2人が新たに向き合う身元不明人は犯罪者……!?
日テレ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』公式webサイトより
都内のアパートの一室で見つかった身元不明のご遺体。推定70歳から80歳の男性で、死因はくも膜下出血。アパートの大家によると、男は先代の大家の頃から40年も住み続けている古い住人。当時の賃貸契約書も残っていないため、『綾部雪雄』という名前しか知らないという。身元がわかる所持品も何一つ見当たらない。しかし、部屋に唯一残されていたボストンバッグの中には、4000万円もの大金が入っていた……!
雪雄(片岡鶴太郎)は日雇いの仕事で食いつないでいたようで、詳しい勤務先は不明。大家が把握しているのは、13年前の震災直後に半年間、福島県で住み込みの仕事をしていたことぐらい。近隣住民との交流もほとんどなく、八百屋で野菜のくずをもらう雪雄のことをホームレスだと勘違いしていた者もいて……。
そんな質素な暮らしぶりの老人がなぜ大金を所持していたのか?お金の出どころを巡って桜と真の意見が真っ向から対立。「何かの犯罪行為で手に入れたお金では?」と疑う真は、手掛かりを求めて福島へ向かうが、そこで捜査一課の手嶋(阿部亮平)とバッタリ鉢合わせ。実は真と手嶋には、福島に特別な思い入れがあり……。
一方の桜は「お金は必死に貯めたものだと思う」と老人の潔白を信じて捜査を続けるが、『綾部雪雄』の名が偽名だったことが判明……!さらに、半年前に起きた宝石店強盗事件との接点も見つかって……。
『GO HOME』2話の流れをざっくりと ネタバレあり
アパートの家賃未払いで綾部の部屋を訪れた大家は倒れてる綾部を発見。死んでいる。
綾部雪雄、60〜70歳。身元を特定できるものは部屋にはない。
先代からに古い住人で名前は大家の証言。名前以外の手がかりがなく死因はくも膜下出血。
事件性はなく身元不明相談室に。
部屋には現金で4千万円の大金が。
現場を訪れる桜と真。
大家に話を聞くもほとんど交流がなかったそうだ。仕事は日雇いではないかと言う。
そして10年前に半年間住み込みの仕事で部屋を空けると福島へ行っていたと。
似顔絵を持って聞き込みをする2人。八百屋に野菜のクズをもらいにきていてホームレスを間違われていた。
金を持ってるのに使えなかったのは怪しい金ではないかと考察する2人。
真は福島に向かった。綾部が働いていた津留橋建設に住み込みで働いていた入居者リストに綾部の資料があった。
福島で手嶋刑事に遭遇。別件のようだ。
桜は綾部宅付近で聞き込みを続ける。いつも一人だが一度だけ綾部より若い男と路地から出てきたのを見かけたという情報が。人目を気にしていたと。
真は綾部の履歴書の職歴に書かれていた会社に片っ端から電話するも、全て虚偽の経歴だとわかった。
お金の出所も怪しいと身元不明相談室員は話す。
桜は徹夜で防犯カメラ映像をチェックして、見つけたと言う。
綾部が路地から出てきた映像に一緒に写っていたのは津留橋建設のデータで綾部の上に記載されていた男だ。名前は松平大輝。
真は刑事課で手嶋に事情を説明し松平の犯罪歴を調べてもらう。
昨日手嶋が福島にいたのは松平の人間関係を洗っていたと言う。
日本橋で起きた被害額5千万の強盗事件で一課は松平を犯人として断定。綾部宅の現金を考えると共犯かもしれないと。これから松平の事情聴取を行うらしい。
事情聴取が終わり手嶋に話を聞く。強盗は否定したが綾部と会ったのは認めたと言う。
10日前に綾部から連絡があり13年ぶりに会うことに。綾部に荷物を運んで欲しいと頼まれ承諾。しかし荷物の受け渡しに綾部は姿を見せなかったと。
それと、13年目に一緒に仕事をしていたときによく写真を眺めていたそうだ。
遺留品に写真はなかったことから部屋を捜索する2人。部屋の隅から一枚の写真。子供が写っている。
印字された日付は40年前。写真の子は現在40代。
写真の人物を探していいものか真は悩む。綾部が犯罪者だったら遺族を苦しめる。
桜はそうと決まったわけではない。探すべきだと言う。
ただ、古い1枚の写真から人物を特定できるのかと悩む皆。
利根川室超が科捜研で土下座する。科捜研には未来の姿を予想して合成する技術があると。
写真の背景に写ってる電車は秩父のローカル線。
桜と真は科捜研が仕上げた予想画像を持って秩父に向かう。
真は交通案内板に綾部川という文字を見て場所にあたりをつける。
写真の人物、綾部の息子に辿り着き身元を確認して話を聞く。
綾部の本名は坂下雪雄(以降坂下と呼ぶ)。40年前に事業に失敗し借金まみれ。母と自分を置いて逃げた。
連帯保証人になった母は随分と苦労した。その男はもう関係ないのだと。
桜は、坂下はあなたのために必死で貯めた4千万があり、相続してあげてくれと言う。
偽名を使ってたのだから汚い金に決まってると言う坂下の息子。
真は、坂下が犯罪に関わっている可能性があり調査中だと言う。
坂下の息子夫婦は事前調査してある。子供の手術費用で寄付を募っていた。
桜がその話をすると坂下の息子は激昂。放っておいてくれと。
帰りの車で桜はなんで犯罪のことを喋ったのか、まだわからないのにと。
真は、隠しておいて後からわかたほうが良かったかと問う。
桜は坂下になりきれば何かわかるかもと、行動スケジュールを模倣する。
真は松平を事情聴取したいというも室長に止められる。
一課では松平の共犯者が特定され、坂下が事件とは無関係だったことがわかった。
桜は坂下が男といるのを目撃した人に松平の写真を見せるも違うと言われる。
そして河川敷で生活するホームレスに話を聞いた。
桜と真は再び坂下の息子に会いに行った。
坂下が犯罪に無関係だったことと、坂下をよく知る人物に聞いた話をする。
妻と息子を置いて家を出たことを後悔し、必死でお金を貯めた。返済する1千万を持って自宅に帰るも妻は再婚し、幸せそうな3人の姿を見て引き返す。家族への未練を断ち切るために偽名を使い始めた。それでも贅沢はせず40年間ずっとお金を貯め続けた。息子の役に立つ日がいつかくるだろうと信じて。ニュースで子供の手術代の寄付を募っているのを知って、今こそそのときではないのかと思った矢先に倒れて亡くなったと。
坂下の息子は今更だという。哀れだ。自業自得だと。
桜は最初は私もそう思った。しかし息子のために貯金することが生きがいになっていたのだと。貯金することが息子との唯一の絆だった。たとえそのお金を息子が手にすることがなかったとしても。坂下は息子に生かされてきたのだと。
坂下息子は、バカですよねと呟く。金なんかより、少しでも一緒にいたかった。それだけなのに。本当にダメな父親だと。遺骨は引き取らせてください。お金は子供の治療費に充てて、残りは治療しますと。
坂下の似顔絵を見ながら、親父とももう一度釣りに行きたかったよと。
『GO HOME』2話の感想 ネタバレあり
ラストで一気に泣かせてきますね。マジでエモかったです。
モノクロ映像で雪雄の日々を振り返るシーンをBGMに乗せながら。
仕事してるところ、一人でご飯食べてるところ、台所で頭を洗ってるところ、その日稼いだお金を数えて貯金するところ、息子と一緒に写った写真の自分の部分を破り捨てるところ、息子の写真を胸に抱くところ、川で釣りをする少年たちを眺めているところ、高架を走る電車を眺めているところ、映像に色がつき寂しそうに笑う雪雄の顔。
雪雄の後悔や哀愁が、現実に日々の生活する姿から垣間見える。ここまで情緒に訴えかける演出で映像にするって、正直心を揺さぶられました。
下衆い言い方で申し訳ないですが、泣かせ方を知ってるなと。
このラストまでの全てが伏線で、2話はそんなに感動する内容ではないかもって疑ってました。すいません。
最後になって突然泣かせにくるので、しかもこの演出ですよ。音楽もめっちゃ良くて。
ため息が出ました。うわーって。参りました。これはすごかったです。
ドラマって演出ですよね。見せ方。それでこんなに話の良し悪しがきまるのかと思うくらい素晴らしかったです。
冷静に話だけを追えば、「こういうことがあって、こういう疑いがあって、こういう展開があって、実はこういう理由があったんです」と。いい話ですし、よくできてるなと感動はすると思うんです。
例えば小説でこの話を読んだとして、ここまでの感動ってなかったと思うんですよ。
映像を作る人が有能だとここまで化けるのかと、映像の持つ力、その凄さを改めて感じました。いや、映像というか演出ですね。
凄いセットを組んで凄いCGを駆使して、凄いアングルで凄い画角で撮影された、見た目でわかる派手な映像の凄さというのではなく、映像の見せ方ですよね。
ほんと、圧巻でした。
それと、片岡鶴太郎さんが演じていた坂下のシーン、全てセリフなしです。その演出にも思わず脱帽してしまいました。
GO HOME2話、素晴らしかったです。
今回は演出が凄すぎて内容についてあまり書けないです。すいません。
当然、ハートフルでご遺族や亡くなった身元不明者にも寄り添った素晴らしい内容です。
内容については上に書いた「流れ」を読んでください。
感動しちゃって、もう何も言えないです。
まとめ
ドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』はhuluで過去放送話が見放題で配信されています!
身元不明相談室が舞台にという着眼点も凄いですが、内容も温かくて本当に良ドラマです。
今回は泣ける演出が素晴らしかったので、これはもう見たほうがいいんですよ。それだけです。
私的には大島優子さんの演技がめっちゃ好きです。
でも今回はゲスト出演の片岡鶴太郎さんが全部持っていきましたけど。セリフなしで。
良かったです(語彙力)