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『ブルーモーメント』4話ネタバレ感想。違う苦しさを背負ってきた姉妹は前を向く

ドラマ
引用|フジテレビ|ブルーモーメント公式|https://www.fujitv.co.jp/blue-moment/index.html

2024年4月24日より放送が開始されたフジテレビ系列のテレビドラマ『ブルーモーメント』。

第4話の感想を書いていきたいとと思います。

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第4話:竜巻の脅威!試される姉妹…過去を乗り越えろ!公式あらすじ

園部肇一(舘ひろし)が進めていた国家防災プロジェクトの工場でガス爆発事故が起こり、緊急記者会見が開かれた。安心安全なエネルギーと言われたガスの爆発により、園部は窮地に立たされる。さらに園部を追い詰め、彼のポストを狙う政治家の新島元樹(伊藤英明)の存在まで現れ…。
そんな中、260万⼈以上を超える避難者が想定される観測史上最強クラスの台⾵が東日本に近づいていることが、晴原柑九朗(山下智久)、雲田彩(出口夏希)の解析によって判明。一都四県の危機管理課と防災危機管理部の責任者を集め、SDM一同は大規模な避難計画を提案するが、東京都の責任者・倉田英子(映美くらら)は、予想が外れた場合の多額の損害、そして何よりも渦中の園部が関与するSDMが指揮を執ることを理由に、提案は保留にされてしまう。
まずは事故の疑惑を払拭するべく、園部は住民たちのクレームを受けながら、その地域に足を運んでいた。同じ想いの晴原、彩、山形広暉(岡部大)、丸山ひかる(仁村紗和)も現場へ来ていた。
晴原は爆発事故の原因に気象が絡んでいるとみて、台風の解析と併せて、本件の調査を進めることに。
その頃、園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)は、台風に備え、医師の調整協力依頼の為、前医療班統括責任者・志賀浩一郎(神保悟志)の元を訪れる。
SDMが総力を上げる中、観測史上最強クラスの台風が東日本に直撃するまで、あと5日に迫っていた…。

フジテレビ『ブルーモーメント』公式より

 

『ブルーモーメント』4話の流れ(ネタバレ)

事故で下半身付随となった姉である真紀との苦しい日々を思い出す彩の回想シーンで始まりました。

世間には「気象庁勤務の娘により豪雨で9人が死亡 身勝手な正義!」という見出しで園部大臣と灯を避難する記事が週刊誌で報道されます。

この記事に憤る優吾を見て、汐見は灯が晴原の婚約者だったこと、優吾は灯の従姉妹だったという人間関係を確認します。

報道による雑音に踊らさせることなくSDMは独自の活動を行うことになりました。

そして災害が起こりやすい地域で防災の啓蒙活動を行うことに。

最初に訪れることになった千葉県鹿原市は彩の地元であり、3年前に大きな災害があった地域。

そこで子供たちに防災授業を行います。

そこに地域振興課の職員の一人として真紀が車椅子で同席することに。

子供の中には、半年前の台風被害で先生だった祖父を亡くした女の子ミカがいました。

ここにいる子供たちは先生とダブルレインボーを見に行こうと約束していたのですが叶わず。

ミカは来週引っ越しすることに。

そして防災の実技講習を受けるため、ミカは持っていたぬいぐるみを彩に預けます。

彩は講習の間にうさぎのぬいぐるみの取れかかった耳とほつれたリボンを修繕し、実技講習が終わったミカに返しました。

キレイになったぬいぐるみを見たミカは、被災し祖父が亡くなったときの事を思い出し過呼吸を起こします。

災害に遭った被災者への優しさが、逆に被災者の心を苦しめPTSDを引き起こす結果に。

姉が3年前の被災時に半身不随になる怪我を負ったとき、少なからず責任を感じている彩。

そういった自責に追われた押し付けがましい優しさを丸山が指摘。晴原も続きます。

次の日、力のない自分が出しゃばることで傷つく人もいることを理解し、モヤモヤした感情を抱える彩に「そのままでいい。自分の正しさを貫くことが大事なんだ」と晴原は諭します。

その言葉にすぐに前を向く彩の姿を優吾は灯と重ねます。

人の心に光を差し込む太陽だと。

彩に灯の影を見る人間は晴原だけではありませんでした。

そこで、発生した台風の進路が大きく変わり危険予測プログラムが反応。緊急事案である。

台風はこの後静岡に上陸、今いる千葉県に広い範囲で竜巻発生の予測が。

緊急避難を呼びかけるため、彩がSDM気象班としてカメラの前に立ち竜巻の危険性を伝えます。

3年前の経験がいかに恐ろしいものだったか、言葉を詰まらせながらも必死で避難を訴えました。

彩の言葉は人々に届き、事の重要さを理解した住民の避難は加速します。

そして、いるはずだった防災授業2日目で施設に来ていたはずのコウヘイの姿が見えません。

コウヘイはこれから竜巻がくる予定の藤平に。

そこはミカの祖母が住んでいる地域で、祖父を亡くしたミカを想い、ミカの祖母の心配をしての行動でした。

結果コウヘイは無事。

そして竜巻が過ぎ去った後、晴原が解析した結果を元にダブルレインボーを見にいくことに。

空にかかった二重に重なった虹を見て、子供たちは願いを込めます。

彩の姉も新たな一歩を踏み出すことに。

別の日、道で晴原に声をかける男性。

それは新しくSDM警察班統括責任者に任命された沢渡満。

「カミさんのコネ」で任命されたというこの男、亡くなった灯を最後に見たのは自分だと言うが…。

そして4話終了

 

『ブルーモーメント』4話ネタバレ感想

マジ泣けました。

今回は災害授業と実際に起きる竜巻への対応を通じて彩と真希の心が通った姉妹の話。

3年前、バス停にいた彩は少し離れたところを歩いていた真希を見つけ声をかけます。

「お姉ちゃん!」

その声に気付いた真希は立ち止まり彩に手を振ったその時、竜巻が発生して近くにあったクレーンが倒れました。

クレーンで吊っていた資材が落下し真希はその下敷きに。

その事故により車椅子生活を余儀なくされることになった真希は絶望します。

周りの支えに対しても、頑張れるわけない、誰のせいでこうなったと思っているのか、何で彩じゃなく自分なのかと。

普通にできたことがもうできないんだと。

それでも頑張ってと言う彩に対して
「頑張れない人間に向かって頑張れって? それ、形を変えた暴力だよ。普通でいられるからそういうことが言える。彩は無事で良かったね」

もちろん事故は彩の責任ではないのですが、あの時に彩が自分に声をかけなかったら、あるいは立ち止まって事故に巻き込まれることはなかったのでないかと、悔やんでいるのかなと。

突然歩けなくなるという絶望は人の心を歪ませ、悔しさはいずれ憎しみにも似た感情を抱くようになったのでしょう。

それでも避難を呼びかけるために、竜巻の恐ろしさを実体験から伝えるべくカメラの前に立つも、事故のことを思い出し言葉に詰まります。

そんな彩を見てだんだんと心が動き始める真希は、彩に「頑張れ」とエールを送ります。

必死で言葉を紡ぐ彩の姿にもグッとくるんですが、その彩を見て「頑張れ」と言った真希の姿は胸を熱くさせるものがありましたよね。

そして、汐見はそんな真希に歩み寄り、こう言いました。

「サバイバーズギルトってご存知ですか?生存者の罪悪感。災害から生存した方も罪悪感によって苦しみます。自分のせいで相手が犠牲になったんじゃないか、どうして自分だけが無事だったのか、ミカちゃんみたいに目に見える苦しみ、目に見えない苦しみ、お姉さんと彩さんも同じ痛みで繋がっているんじゃないでしょうか」

と。

これを聞いて私まで心臓を掴まれたように胸が苦しくなりました。

被害に遭って自由を奪われ、その苦しみから心を閉ざしてしまった真希と、自分が真希にしてあげられることや、慮る気持ちと抱える罪悪感に押し潰されそうになる彩。

苦しさの形も抱え方も違うけど、不条理にお互い苦しんでいるんだということ。

そのことを正確に言語化し、真希に気付きを与えた汐見には脱帽します。

私はサバイバーズギルトという言葉を知りませんでした。

生存者の罪悪感

私は東日本大震災のときに似たような感情を抱いたことがあります。

被災地からは離れた場所にいたんですが、あの時の揺れは非現実的で精神的に大きな衝撃を感じたのをよく覚えています。

そして津波のショッキングな映像が。

あの時に感じた無力感や罪悪感は、恐らく一生忘れることはないでしょう。

彩と真希の場合、特定の人間関係の中で比較対象であり続けること、そこには憤りも拠り所もなく正対してしまう苦しさが募り続けていたんだなと。

責任を負うべき人間がいないにも関わらず、勝手に明暗を分けられ重たい現実を背負わされる。

どこかで割り切るなりしないと一生こじれるような苦悩ですよね。

そんな簡単なことじゃないですよ。

彩は丸山に気付かされ晴原に背中を押され、真希は汐見の言葉で気付きを得ます…というか、本人たちもある程度は自覚していたのではないでしょうか。

だからこれはきっかけに過ぎないのかもしれませんけど。

こうやってお互いの苦しみを理解した上で、また新たなスタートラインに立てたんだなと。

非常に心を揺さぶられる回になりました。

ストーリーとしては、沢渡という男の登場とともに、これから波乱がやってきそうな不穏な空気が…。

続きが気になりますね。

最後に

山Pはカッコいい!

 

まとめ

ブルーモーメントって演出いいですよね。

心の揺さぶり方が上手いというか、もしかしたら私が歳とって涙腺が緩んでるだけという説もありますが…。

さて次回の展開も楽しみです。

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