2024年6月25日から放送が開始したカンテレ制作のテレビドラマ『あの子の子ども』。
7月30日に放送された第6話『親に妊娠を告げる時』を視聴したので流れと感想を書いていきたいと思います。
内容にはネタバレを含みますので話の詳細を知りたくない人は注意してください。
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6話『親に妊娠を告げる時』あらすじ 公式
「もう“なかったこと”にはできない」——。福（桜田ひより）と宝（細田佳央太）は、それぞれの親に妊娠したことを話すと決めて…
宝（細田佳央太）が持ってきたノートには、妊娠週数の数え方や中絶手術のリミットとその費用まで、福（桜田ひより）がついさっき野田先生（板谷由夏）から聞いたことが事細かに記されていた。さらに、宝が出産も選択肢に入れていることに驚く福。その言葉どおり、福の不安を一つずつつぶそうと、あらゆる可能性を考えてくれた宝に、福はクリニックでもらったエコー写真を見せる。
宝のノートを読んで福は、妊娠を“なかったこと”にするのではなく、宝と一緒に考えて、選んで、初期中絶手術のタイムリミットまでに結論を出そうと決める。しかし、たとえどんな選択をしても、未成年である以上、親に黙っているわけにはいかない。2人はその日の夜、それぞれの親に妊娠を告げることを約束する。
その頃、学校では養護教諭の足立（菊池亜希子）が、福の体調の異変を気にしていた。担任の沖田（橋本淳）から、恐らく今日の欠席は親の了承を得ていないズル休みだと聞いた足立は、何かを予感したのか、すぐに保護者に確認するよう沖田を急かす。すると案の定、福が家に帰ると血相を変えた晴美（石田ひかり）が飛び出してきて…。
カンテレ『あの子の子ども』公式
6話の流れ（ネタバレあり）
特別養子縁組・里親制度・乳児院、子供を産んで例え育てられなくても、子供を生かす方法は他にもあることまで宝は調べていた。
福は、いつこんなに調べたのかと訊く。
宝は、初めてズル休みをしたと笑う。
福は、私もだと言い、母のフリをして自分で学校に電話したと。
手術できるまであと6週間。するならできるだけ早いほうがいい。
福は医師の言葉で中絶が絶対に悪いことではないと理解しつつ、中絶したら「なかったこと」にはできないと言う。
1つずつ二人で考えて決めようとお互い確認した。
自分たちは未成年だから、いずれにせよ親の同意が必要になるからと宝。
福は、自分の親には自分から話すと言う。怖いけど逃げてはいけないと。
学校では福のことを気にしていた擁護教員が担任に福の様子を訊く。
担任は、風邪で休みだと言い、電話は本人っぽかったけどと笑う。自分も昔はよくやったと。
擁護教員は、気になることがあるからちゃんと親に確認しろと促す。
暗くなり福を家まで送る宝。親に話したら連絡すると福は言う。
宝は、言う前が一番怖いけど大丈夫だと福を励ます。
家に帰ると母が心配していた。学校から欠席していると連絡があったと。
どこでなにしていたのかと怒る母に、まずは謝る福。スマホの充電も切れていた。
母は優しく福に言う。福が本当にそうしたいならズル休みしてもいい。信じてるからと。
福は涙が溢れ、ごめんなさいと繰り返す。
母は言いすぎたかと福を慰める。優しく優しく。そしてご飯にしようかと。
福は夕食の支度を手伝う。
宝は帰りの遅い母のために夕食の準備をする。
そして2つの家族はそれぞれ食卓を囲む。
それぞれのタイミングが重なる。
福は母に言う。妊娠…したの。相手は…宝。
宝は母に言う。妊娠…させた。相手は…福。
第6話終了
6話：感想（ネタバレあり）
なんなんでしょう。この振り返りインタビュー形式の演出。今回は宝の母でした。怖い。
前話で一時は福も取り乱したりしましたけど、最終的には現実を受け入れて、しっかりと考え前を向きます。
宝は言わずもがな、どう転んでも全てを受け入れる覚悟ができている様子。本当に頼もしいです。
若い2人の妊娠で巻き起こる波乱ですが、福にとって相手が宝だったのは心の支えになりますよね。こんなにしっかりと現実に向き合って相手のことを一番に考えて行動できる男性は希少ではないでしょうか。
しかも高校生でここまでの男気があるなんて、宝以外にはいません。まず福を大切に想っている気持ちが痛いほど伝わりますし、福を優先し尊重し、それでいて1ミリも逃げることなく自分にでき得る事全てを思考し行動する。こんなこと普通できますか？本当に難しいことだと思います。誠実すぎます。
そしてとうとう2人が親に告白するときがやってきました。
福も宝も、本当に勇気が必要だったでしょうし、本当に怖かったと思います。よく頑張りました。
ここまできたら我々は応援して見守ることしかできません（最初からそうでしたがｗ）。
福がどんな決断をしても私は受け入れられます。これだけ悩んで苦しんで、そして二人で決断したことなら応援したいです。
実際どんな決断を下すのかわかりませんが、どちらにせよ苦渋の決断になるのは必至なんです。
見ていて苦しいです。自分に授かった命の選択。もしも中絶となった場合でも医師の言う通り誰に責められることではないとかもしれませんが、自分で自分を責めてしまうと思います。
産むにしたって、これから先で多くのものを失うことになります。それも人生だと言えばそうなんですが、簡単に受け入れられることではありませんよ。
次週はまず2人の母親たちがそれぞれの思いを吐露しそれぞれの行動をとることになりますが、ドキドキしますね。
『責任』という言葉が重たいです。
今回もかなりシリアスな内容でしたが、そんな中でも福のお兄さんが、まるでオアシスの如く我々を非常に楽しませてくれました。
夕飯時にケチャップを探すも見つからず、母に「ケチャップ禁止。全部ケチャップの味になっちゃう」と言われ
「ならないでしょ？肉じゃがはケチャップかけた肉じゃがの味になるし、ほうれん草はケチャップかけたほうれん草の味になるから。同じ服着た人は同じ人になり？ならないよね」
この理屈っぽくもバカっぽい発言に私めっちゃ笑っちゃったんですけど。
「理屈っぽい」のと「バカっぽい」って共存できるんですね。思い出すだけでまだ笑っちゃいます。
同じ服着た人は同じ人にはならないって、このバカな飛躍が最高にツボでした。
緊張感あるドラマに一時の和らぎを与えてくれてありがとうございます。
最高のシーンでしたｗ
以上
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まとめ
もう6話、これから佳境に向かっていくわけですね。1話分の本編が20分程度なので、クライマックスまでいくらもありません。
親問題もありますが、最終的にどちらを選択するのか、そして不穏なインタビュー振り返り演出。
マジでわかりません。最後まで一気見したい気分です。
