2024年7月1日から放送がスタートしたフジテレビ系テレビドラマ『海のはじまり』。
いわゆるフジ月9の夏ドラマ『海のはじまり』2話を視聴したので感想を書いて行きたいと思います。
内容にはネタバレを含みますので話の詳細を知りたくない人は注意してください。
2話あらすじ(公式)
大学生時代の恋人・南雲水季(古川琴音)の葬儀で、水季の母・朱音(大竹しのぶ)から、海(泉谷星奈)が自分の娘だと知らされた月岡夏(目黒蓮)。そんな夏のアパートに、海が突然1人で訪ねて来た。驚く夏に、海は、「夏くんのパパ、いつ始まるの?」と質問する。その問いかけに上手く答えることが出来ない夏。とにかく海を家に帰さなければいけないと思った夏は、朱音に連絡をし、迎えに来てもらうことになる。
https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/story/story02.html
部屋の中を縦横無尽に飛び回る海を前に夏が戸惑っていると、恋人の百瀬弥生(有村架純)から電話が。しばらくしてアパートにやって来た弥生は、海を見て少し驚くが、お迎えが来るまでの間、遊び相手をしてあげることに。その後、朱音が海を連れて帰ったあとのアパートで、弥生は夏に海との関係を尋ねる。それに対し夏は、海が自分の娘であること、その事実を水季の葬儀で初めて知ったということを正直に告げた。その話を聞き、動揺を隠せない弥生に、海のことをちゃんと考えようと思うと答える夏だったが…。
『海のはじまり』2話の流れ(ネタバレあり)
水季は海が夏に似てると、パパの存在を説明する。夏くんに会いたいかと。
夏くんのパパはいつ始まるの?と海は訊く。
夏は、まだわからないと言い水季の母の朱音に電話をし、海はお迎えを待つことに。
夏のスマホに弥生から電話があり、弥生は夏のアパートを訪れる。
アパートに着いた弥生は海の姿を見て驚きながらも笑顔で海に挨拶する。
海はおばあちゃんを待ってると言い、お迎えが来るまで弥生と遊ぶことに。
夕方になり朱音が海を迎えにきて、去っていった。
そして夏は海のことを弥生に説明することに。
話を聞いた弥生は頭が追いつかない。それは夏も同じだ。
弥生は「昨日知ったの?」と夏に訊ねると、夏はゆっくり頷いた。
混乱する弥生に謝るも、弥生は謝ることではないと。
妊娠を知らされずに別れたのならしょうがないと言う。
夏はしょうがないけどあの子の事をちゃんと考えたいと。
弥生はそれは父親になるということか?認知するということか?責任取れと言われてるのかと問う。
夏は強要はされていないが、水季の7年を考えて欲しいと言われたことを伝える。
弥生は想像してみてどう思ったのかと訊く。
夏は、想像しただけでわかった気になっちゃだめだって…
海の小学校で先生との面談が終わると教室のドアを開け笑顔で朱音を見る海。
海は先生の名前は夏(乃)なんだ、いい名前だと。
家でおやつを食べて「おいしい」と言う時も「夏くんもすきかなぁ」と言う海。
夏くんにもあげようかなとおやつの鳩サブレを1つ持ち鞄に入れて出かけようとする海。
朱音は止める。一人で出かけたらダメだよと。夏に会ったらダメと言ってるわけではなく、海になにかあったらママに怒られちゃうと。
会いたい?と海に訊く。海は頷いた。
朱音は夏と会うために喫茶店に。夏が来た。
まずは先日の迷惑を詫びる朱音。
朱音が、この間一緒にいた女性は恋人かと訊ねると夏は「はい」と。
続けて海のことは?と訊く。夏は自分の子供だということは伝えたと。
朱音は、彼女さんが一番巻き込まれた感じだと言い、海は夫と近くの公園で遊んでると。
どうします?と夏に投げかける。海が会いたいと言ってると。
喫茶店に入ってくる海と朱音の夫。夏の姿はない。
夏は話があると弥生にメッセージを送る。
夏がアパートに帰ると弟の大和がいた。
大和は言葉にすることが苦手な夏を心配して会いにきてくれた。
夏は大和に訊く。父さんと二人で暮らしてた時どうだったかと。
大和は兄ちゃんが母さんと二人だったときと同じだと、この人までいなくなったら終わり…みたいな。
夜になり夏は駅の近くで待っていると笑顔の弥生が来た。
海は前に描いたママと海の二人の絵を朱音に見せながら、夏くんにみせちゃったと言う。
夏くんと3人の絵にすればよかったと。
夏は水季が妊娠してたことを知っていたと言う。そして産んでいたことは知らなくてと。
弥生はどういうことかと訊く。
夏が、「堕ろしてたと思ってた」というと弥生は真剣な目で「月岡くんが堕ろせって言ったの?」と訊く。
夏は首を振る。そして、向こうの意思が固くて堕胎に同意したがすぐ振られてしまい、その後のことは何も知らなかったと言った。
続けて、この先海のことをどうするかわからないけど、自分が殺したんだと思っていたから生きててくれたんだとホッとしたと。
もっと話し合えば良かったと、もしかしたら一緒に育てる選択肢もあったのではと言いかけてハッとする。
弥生は気を遣わなくていい、ずっと罪悪感を抱えているよりよかったと言う。
そしてトイレで一人涙を流した。
朝、弥生は引き出しを開け、昔の日記帳に挟んであった写真を取り出す。エコー写真だ。
弥生は過去に堕胎した経験があった。
母へ宛てた手紙には自分を納得させる言葉が並ぶ。必死に自分を誤魔化してきたのだ。
弥生は自分の子が眠る納骨堂に行き手を合わせる。
弥生は吹っ切れたような顔で夏に電話する。
「もし月岡くんがお父さんやるってなったら…私がお母さんやれたりするのかなって」
「決めるのは海ちゃんだけど、選択肢に入れてもらえたらなって」
夏は「わかった。ありがとう」と言う。
夏は朱音の家で水季の遺影に手を合わせ、つまらないものですがと手土産の鳩サブレを渡す。
朱音は少し悲しそうに笑う。なんでこれにしたのと。
夏は、水季が好きだったのでと答える。頭の中では水季が講義中にこっそり鳩サブレを食べていたエピソードを思い出す。
朱音が「食べる?」と訊く。
夏は「海ちゃんに」と言うと朱音は「一緒に食べてあげて」と。
津野は海が図書館に忘れていった絵本を届けようとインターホンを押しかけた時、中から「月岡さん、麦茶でいい?」という朱音の声が聞こえ、絵本を玄関に置いて去っていった。
朱音は、水季にこれだけはと言われたことを話す。
「海に選ばせてあげてって。正解を教えるより自分の意思で選ぶことを教えてあげて。手をひっぱたり横に張り付いたりしないで、後ろから見守ってあげて欲しいって」
そこに海が帰ってきた。海は夏を見て一瞬固まるも、夏に駆け寄って抱きついた。
海は、ただいまと言う。今日は学校で色々とあったから聞いてと。夏に抱きつきながら。
夏はわかったという。聞くよと。
海は手洗いうがいをしてくると立ち上がる。
洗面所に向かう途中で戻ってきて「いてね」と「そこにいてね」と言い洗面所に向かった。
2話終了
『海のはじまり』2話の感想(ネタバレあり)
最初に謝っておきます。ごめんなさい。泣いちゃいました。
どこで?って思う人もいるかもしれませんが、泣いちゃったんです。我慢できなかったです。
弥生が夏に電話で言った
「もし月岡くんがお父さんやるってなったら…私がお母さんやれたりするのかなって」
このセリフで涙腺が。
最初は、恋人がいきなり自分の子供がいたってって聞いて、そりゃ混乱するよねって思ったんです。
弥生の心情としては複雑ですよね。この先どうなってしまうのかなとか、もし恋人が急に7歳になる女の子の父親やるって言い出したら、自分の人生だって振り回されるじゃないですか。
場合によっては別れることだって考えるでしょうし。
そういう被害者的な心理になるだろうなって思ったんですよ。
でも、弥生は弥生で過去に堕胎の経験があって、その後悔をずっと抱えて生きてきたんだなって。
だから夏と別れて一人で大変な思いをするとしても産むという選択をした顔も知らない水季が羨ましかったのかもしれません。
そして、夏が父親になるなら自分が母親になるかもしれない覚悟が芽生えたと。
過去に堕胎した子への償いの意味もあるかもしれませんね。
弥生の中でいろんな思い、複雑な感情が入り混じって、それでも覚悟をしたんだなって。
あのセリフで全部が流れ込んできて、気がついたら泣いてました。私が。
めちゃくちゃグッときました。
弥生はすごいな、強いなって。
母に宛てた言葉だって、全然大丈夫じゃないのに自分を誤魔化す言葉で埋め尽くされていて、ずっとずっと心の中で抱えてたんですよね。
感動しました。
それと、朱音の家に海が帰ってきたときに夏がいて、少し固まったじゃないですか。
でもすぐに走り出して夏に抱きついて。今日学校であったことを聞いて欲しくて。
手洗いとうがいしてくるけど、「そこにいてね」って、もうどこにもいって欲しくないんだなって。
夏に会ったのなんか、水季の葬式とアパートにきたときだけのたった2回だけなのに。
まだ会うの3回目だけなのに、抱きついて離れたくないって、父親なんだなって。
今まで関わってこなかったけど、ママが大好きだった夏くんは自分のパパなんだって。
見ていて込み上げるものがありました。堪えましたが。
2話からこんなに泣かせてくるとは思いもしなかったです。
そして少し夏の性格について。
今回、夏の両親が話していましたね。夏のことを心配して。
「夏は何も考えてないのではなくて、言葉にするのが苦手な子。考えすぎちゃって言葉にするのが人より遅いだけなんだ」と。
すごくよくわかるんです。伝わってます。
夏って一見ウジウジしてるような感じで煮え切らない男のような印象を与えるかもしれませんけど、そうじゃないんですよね。
ウジウジしてるわけじゃなくて、優柔不断なわけでもなくて、ましてや何も考えていないわけでもなくて。
優しくて相手のことを考えすぎちゃうから言葉を選びすぎて、適切な言葉がなかなか出てこなくて、だから答えるのが遅くなったり、あいまいな言い方になってしまったり、はっきりと答えられなかったり…。
真っ直ぐで誠実で真剣で、優しくて穏やかで。
これ、目黒蓮さんの演技力すごいなって思いました。
こんな繊細な役なのに、仮に両親の説明がなかったとしても、この役通りの性格に見えましたし伝わりました。
たった2話で夏という人物のパーソナリティを演じて理解させるって、普通じゃないですよね。
単純にすごいなって思いました。
有村架純さんの演技も言わずもがな圧巻ですけど。
すごい演者が集まってすごい繊細でセンシティブな物語を紡いでいて、私的には最高に引き込まれてしまっています。
ネットで1話がホラーとか言われていましたが、どこがホラーなんだか…どういう感性であれをホラーだと言ってるのか、なぜ茶化せるのか不思議でしたね。
難しいテーマですし、驚きや衝撃はあると思いますが、ホラーって…どういう生き方してどういう価値観を身につけたらホラーなんて発想になるのかマジで呆れますね。
まとめ
予告映像があるにも関わらず、今回の内容って自分が予想してたのとは全く違っていました。
そういう意味では新鮮で驚きもありましたが、なにより泣けました。
まだ2話なんですけど、もしかしてこの先もっと泣ける場面ありますよね。そういう雰囲気のドラマになってますよね。
それともどんどんハッピーな方向に行くんでしょうか。いずれにしても泣かされそうだなと今から覚悟をしておくことにします。
それでは今回はここまで。以上