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新宿野戦病院|7話ネタバレ感想|堀井のジェンダーより母の認知症がメイン

ドラマ
引用:フジテレビ|新宿野戦病院|https://www.fujitv.co.jp/shinjuku-yasen/

2024年7月3日から放送がスタートしたフジテレビ系テレビドラマ『新宿野戦病院』。
内容は「救急医療エンターテインメント」となっており、クドカンこと宮藤官九郎さんが脚本を担当すると今期話題のドラマです。
第7話を視聴したので、感想を書いていこうと思います。

内容にはネタバレを含みますので話の詳細を知りたくない人は注意してください。

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公式あらすじ

ここは新宿歌舞伎町。多くの高齢患者が聖まごころ病院へ診察に訪れる。
そんな中、岡本勇太(濱田 岳)は通報を受け、とあるマンションの一室に訪れていた。部屋の中には80代独居老人・田辺が倒れていて、すぐに聖まごころ病院に緊急搬送された。ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)、高峰享(仲野太賀)たちはなんとか処置に当たろうとするが、高峰啓介(柄本 明)はすでに手遅れと判断して、“死亡確認も大事な役目だ”と伝え、その場で仏さんに一礼をするのだった。その後、田辺は娘や老婆・トラさんをはじめ、他の老人たちに見送られるのだった。

新宿野戦病院 高峰享(仲野太賀)、岡本勇太(濱田 岳)
新宿野戦病院 ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)、堀井しのぶ(塚地武雅)
そんな中、横山勝幸(岡部たかし)は堀井しのぶ(塚地武雅)のある姿を見て、今まで自分が勘違いをしていたことを聖まごころ病院の医師たちに話すが、横山以外はその話を聞いても全く動揺せず受け入れる。そして、自転車に乗っていた高齢者と子供の事故をきっかけに、堀井はとある悩みを抱えていたことが明らかになっていく。

新宿野戦病院 高峰啓介(柄本 明)、堀井しのぶ(塚地武雅)
新宿野戦病院 ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)、高峰享(仲野太賀)、堀井しのぶ(塚地武雅)
一方で高峰はずき(平岩 紙)と享は、南舞(橋本 愛)が所属するNPO法人『Not Alone』と『聖まごころ病院』がタッグを組んで見回り医療サービスを行うのはどうかと提案するのだったが…。

フジテレビ『新宿野戦病院』公式WEBサイト

『新宿野戦病院』7話ざっくり振り返り|ネタバレあり

80代独居男性が心肺停止でまごころに搬送される。
ヨウコは心臓マッサージをするも、既になす術なし。院長は諦めろと。

横山は休憩室で話し出す。以前、堀井のことを女性だと言ってしまったが生粋の中年男性だったと謝罪した。

堀井は勤務時間を終え帰宅した。
はずきは、堀井はまだ親にカミングアウトできていないのかと言う。堀井は母子家庭の一人っ子。母とは近距離で別世帯。たまに泊まることもあり、複雑らしいと。

堀井は近所のカフェの多目的トイレで男の姿に戻り実家に。母親に対しては荒々しい男の口調。買ってきた惣菜を母に食べさせ、そのまま泊まる。
朝になって出勤途中、いつものカフェで女性の姿になってまごころに。

亨とはずきは先日のシゲさんの件もあり、ホームレスの診断で提携したいとNotAloneに赴く。
亨が舞とあかねと共に歌舞伎町を歩いて回るも医者と言うと嫌な顔をするホームレスたち。

啓三は院長に、亨を外科医にできないかと言う。ガン手術を受けて病院の大切さを思い知ったようだ。
実際亨は、ここのところ何科の医者なのかわからないような働きをしている。
岡本に舞から電話で映画の誘い。亨と一緒にいると言うと後ほどかけ直すと切られる。
電話の相手が誰かと亨にしくこく訊かれて舞だと白状。
聞こえ漏れた電話の内容から舞と岡本で映画に行く話だと察した亨は、いつからそんな関係になったのかと問いただす。
親父とはSM、岡本では趣味の映画、自分とはたまにボランティア、平等ではないと亨は酷く荒ぶる。

堀井の母は認知症の傾向が見られる。作ったお弁当をどこかに届けようと自転車に乗り、飛び出してきた子供と接触事故を起こしてしまった。
被害者の子供がまごころに運ばれ、子供には連絡を受けた堀井が付き添って病院に。
堀井の母もケガをし、もう一台の救急車で運び込まれる。
子供は腕を骨折しており、神経損傷の疑いが。緊急手術が必要なため、3次救急に。院長が付き添った。
亨が堀井を心配し、いいんですかと訊く。ヨウコが続いて堀井に、早く着替えてメイクを落としてきたらどうかと。
堀井は、もう遅いと言う。母はケガよりも自分が女性の格好で働いている姿に驚いている。お互い受け入れなければと。
ヨウコは、お互いという言葉の意味を問う。
堀井は、母が認知症を発症していることを受け入れなければならないのだと言う。
そしてこれまでの経緯を話し出す。
高校を卒業後、自分のジェンダーのことを両親にカミングアウトしたが、父に受け入れてもらえず怒号が飛んだ。母は庇ってくれたが、内心はショックだったのではないかと。
亭主関白だった父が15年前に亡くなってから、父が大好きだった母は何もできない人になってしまい認知症を発症。
自分のことを父だと間違えるようになり、亭主関白の父のふりをして悪態をつき、母の間違いに付き合ってあげてたのだ。
しかし、今回のことで現実を見つめ、介護認定を受けヘルパーをお願いしようと。
そこに院長が戻り男の子は無事に手術が成功し、大丈夫だったと。堀井は安心する。

堀井の母は足を骨折しており、骨がくっつくまでに1ヶ月。リハビリも兼ねまごころに入院しないかと院長が推奨する。
堀井の母は、でも…と遠慮する。そこに男の姿で堀井が現れ、そうさせてもらえよと母に言う。
堀井の母は堀井を見て、お父さんと言う。ごめんなさい、もう自転車には乗らないからと。
そんなこんなで堀井の母はまごころに入院することに。

その後、堀井の母は介護認定を受け本格的な介護生活に。
亨は懲りずにホームレスたちを尋ねてまわる。

7話終了

 

新宿野戦病院 7話の感想|ネタバレあり

このドラマの空気感に馴染んでしまってからは正直『面白い』と率直に思えるようになりましたね。

クドカン作品は後半になるにつれて面白くなっていくと、前例通りの展開で非常にワクワクします。

最初があまりにも酷かったんで、本当に心配しましたし酷評もしました。前半の感想記事を読んでもらえばわかると思います。

長い軸で描かれている背景をもとに、概ね1話程度で完結する出来事で展開されるドラマなので、考察とかは一切ないんですが、まごころ病院を中心に何かと楽しませてくれています。

今回は堀井のジェンダーに関するエピソード。

近年はジェンダーに関するデリケートな問題も一般的に認知されているので、塚地さんが女性の格好で看護師として出演していることにも特に違和感も感じませんでした。

それでも今回、堀井のジェンダーに関することを掘り下げるということで、「気にしてなかったけど、言われてみればバックグラウンドを知りたいかも」みたいなカジュアルな興味を持って見ていました。

自認ジェンダーの違和感で辛い思いをしたとか、親へのカミングアウトがどうとかの話ではなかったですね。そのあたりは言うまでもなくといったところなんでしょうか。

「親にカミングアウトしたときに一悶着ありました」程度には触れましたが、本題は母の認知症。母が堀井を父と間違えるので、それに付き合っていただけという話。

これ見て思ったんですけど、もうジェンダーについては社会問題と言ったらアレですが、何て言うんでしょうか、突っ込むところでもないくらいに大衆化したというか。

「視力悪い人いるよね」とか「偏頭痛持ちの人も結構いるよね」みたいな、その程度の世の中になってきたんだなといった印象です。

自認するジェンダーと肉体の不一致なんて個性ですらなく、それどころか男女両方の精神性を持っている人だっています。女装や男装もファッションでしかないのかもしれませんね。

10年20年で時代って変わるんだなと、しみじみ思いました。

私の高校時代、普通に口紅を塗っていた同級生の男の子がいたんですが、その子は付き合ってる彼女もいて普通の男の子。それでも口紅を塗っていることで当時はまわりから奇異の目で見られていました。

今思うと、そんな時代でも恋人としてその男の子と付き合ってた彼女は理解あるなと。でもまぁ、その男の子が結構なイケメンだったので、全然アリだったのかもしれませんが、結構陰で言われていたのを覚えています。

今じゃ男性がメイクするなんて当たり前ですもんね。相当時代を先どりしてたんだなって感嘆します。

ちょっと話が逸れましたが、ジェンダーなんて社会風刺ですらなくなったということです。

新宿野戦病院では、このように既に大衆化したことをあえて題材として取り入れ、時代の変化を再認識させているのかもしれませんね。

クドカンの割には風刺弱いなと感じていましたが、それが狙いだったら天晴れです。

それでは今回はここまで。

  

まとめ

新宿野戦病院も7話まできましたね。てか、この内容でドラマの結末ってどういうふうに描くつもりなんでしょうか。

言ってしまえば、ちょっと変な病院で起こる、ちょっと変な日常が展開されているだけ。

そのクライマックスって…。しょうもない終わり方をしそうで少し心配です。

ビクビクしながら残り話数を見守っていきましょう。

新宿野戦病院|8話ネタバレ感想|バランスも良くなって盛り返してきた
新宿野戦病院|7話ネタバレ感想|堀井のジェンダーより母の認知症がメイン
新宿野戦病院|6話ネタバレ感想|『面白い』それだけでいいのかもしれない
新宿野戦病院|5話ネタバレ感想|イタい笑いが減って少しは見れるドラマに
新宿野戦病院|4話ネタバレ感想|親父ギャグレベル。以上
新宿野戦病院|3話ネタバレ感想|問題点は『共感できない』ところ
『新宿野戦病院』2話ネタバレ感想|単なるコメディとしては面白いけど…
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