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降り積もれ孤独な死よ|最終回10話ネタバレ感想

ドラマ
引用:日テレ|降り積もれ孤独な死よ公式|https://www.ytv.co.jp/furitsumore/

2024年7月7日からスタートした日テレ系テレビドラマ『降り積もれ孤独な死よ』。
最終回の10話を視聴したのでドラマの流れと感想を書いていきたいと思います。

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』はhuluで過去放送話が見放題で配信されています!

本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の配信状況はhuluにてご確認ください。

原作コミック『降り積もれ孤独な死よ』が気になる方は読んでみてはいかがでしょうか。

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『降り積もれ孤独な死よ』最終回10話あらすじ

公式の予告動画とあらすじ

灰川十三(小日向文世)の故郷である蔵土村で、花音(吉川愛)を見つけた冴木(成田凌)。自分と一緒に“逃げること”を提案するが、そこへ顔に傷のある男が現れる。ナイフで襲われながらも、なんとか男を押さえつけた冴木だったが……。
「逃げろ、花音!」
思わぬ男の言葉に驚く冴木。そんな冴木を花音は悲しげに見つめた後、背を向けて走り出し……!?
そこへ、五味(黒木メイサ)が到着。男は殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたが―。犯行動機や自分の身元について、一向に語ろうとせず…。一方で、灰川邸のそばで発見された白骨化した遺体は、健流(杢代和人)であることが判明する――。
そんな中で、霊園で花音と会ったことを黙っていたことを知られてしまった冴木。五味から、「これ以上深入りさせることができない」と言われてしまい……!?
灰川邸事件の決着は自分がつける、と決意した五味は、健流の母・陽子(長谷川京子)の元へ。毎年誕生日当日には、健流から“黄色いカーネーション”が玄関の前に置かれていたと、陽子は話すが…。

『降り積もれ孤独な死よ』公式webサイト

『降り積もれ孤独な死よ』最終回10話の流れ|ネタバレあり

灰川邸前で蓮水は陽子に「私がここで全部終わらせます」という。

警察では陽子が建流の死を知って、関係している人間に復讐しているのではないかと気づき、次に狙われるのは蓮水だと動き出す。

蓮水は陽子を灰川邸の地下室に案内する。
陽子は、ここで建流は殺されたのかと言う。

電話で森は冴木に言う。13年前に灰川邸で何があったかわかったと。
冴木は、東が入院している病院の屋上で川口と森に合流する。
川口は、昨日事務所のポストに入っていたと灰川の日記の最後のページを冴木に渡す。
そこには建流が死んだ日のことが書かれていた。

灰川の誕生日、食事会が終わり蓮水がサプライズの品を隠していた地下室に取りに行く。床に落ちている誕生日のメッセージカードはクシャクシャになっている。そこには建流がいた。建流は、自分は仲間はずれかと言う。偽物の家族にも本当の家族にも捨てられたと。
蓮水は、偽物の家族はいらないのではなかったのかと建流に訊く。建流は、灰川には本当の子供がいる。自分たちは代用品であり、灰川を信じられなくなったのだという。
蓮水は、何が問題なのかと問う。代用品だとしても守って育ててくれた事実は変わらない。血のつながりなんかどうでもいいと。
建流は、戻ろうとする蓮水の腕を取り引き倒し言う。血のつながった家族にも偽物の家族にも拒絶された自分はどうなるのかと。そして蓮水の首を絞めて殺害しようとする。自分だけが誰からも愛されていないと。
そこに駆けつけた沖島が建流の背中にハサミを突き立てる。それに逆上した建流は沖島の首を絞める。沖島が建流を振り払うと建流は床に転がったビンに足を滑らせ仰向けに倒れた。その勢いで背中に刺さっていたハサミがより深く刺さり、それが致命傷となって建流は死んだ。
灰川は建流の遺体を付近の山中に埋め、建流の死に関わった人間だけの秘密とした。この事件により灰川邸の家族は解散となる。

川口は言う。灰川や蓮水たちは自分や蒼佑にすらこのことを黙っていると決めたのだと。
森は言う。灰川邸が解散になった本当の理由はこれだったのだと。

警察で灰川の日記の最後のページに書かれていた事実を五味や川相にも共有する。
五味は、灰川邸事件の捜査が長引けば建流の遺体が見つかる可能性が高まる。だから灰川はあっさり捕まったのだと納得する。
蓮水はこのことに気がついていたから自分が襲われたと沖島と偽装したのだと冴木は言う。

陽子は振り返る。沖島を殺した時のこと、東を追いかけて事故に遭わせてしまった時のことを。
だから殺したのかと蓮水は訊くと陽子は違うと言う。嘘にしてくれなかったからだ。建流はこの世界のどこかで生きていると思いたかった。なぜ絶対に見つからない場所に遺体を埋めなかったのか。建流が死んだことを知らなければ、自分はずっと建流と生きていられたと。
そしてバッグから包丁を取り出し刃を蓮水に向ける。

瀬川涼は留置所の壁に自ら頭を打ちつけ病院に運ばれる。治療のために手錠を外した瞬間に起き上がり警察の銃を奪って逃走した。
冴木は覆面パトカーに勝手に乗り込み灰川邸に向かう。

五味率いる警察は灰川邸に到着する。瀬川涼はまだ来ていない。灰川邸内や地下室を調べるも陽子も蓮水も見つからない。

森は冴木に電話する。蓮水が最後に行くなら建流を埋めた場所だと、目を覚ました東が言っていた言葉を伝えた。
冴木は建流の遺体が発見された山中に向かう。

死を覚悟した蓮水は陽子を連れ建流の遺体を埋めた場所に立っている。
蓮水は言う。愛する息子のために自分を殺してくれ。それしかあなたと私の罪を償う方法はないと。
陽子は包丁を強く握り締め、蓮水に刃を突き立てようと迫った時、冴木が叫ぶ「やめろ」と。
動きが止まった陽子に冴木は言う。やっとわかった。あなたがやったこともと。
陽子は、だったら邪魔をするなと蓮水の背後に立ち人質をとるように蓮水の首に刃を突きつける。建流のためなんだと。
蓮水は冴木に言う。自分もこれでいいのだと。
冴木は、いいわけないと叫ぶ。これ以上誰かが死んでも無意味だから、やめましょうと2人にじり寄る。
そこで銃声が鳴り響き、陽子の右腕から鮮血が流れた。
銃を発砲したのは瀬川涼。そのまま陽子に向けて銃を構えている。
冴木は陽子を庇うように陽子の前に立つ。瀬川涼は冴木に、どけと指示する。その女が息子をちゃんと愛していればこんなことにはならなかった。全ての元凶だ。自分は蓮水を守らなければならないのだと。
蓮水は言う。もう十分守ってくれた。もういいのだと、包丁を拾い自分の喉元に向ける。あの時自分が建流を傷つけなければ建流は死ぬことはなかったし皆に罪を背負わせず、子供達も蒼佑も死なずに済んだ。だから自分が死ねば全部終わるのだと。
やめろと瀬川涼は言う。悪いのは全てその女だと陽子を一瞥する。そして改めて陽子に銃口を向け発砲した。
銃弾は陽子を庇うために飛び出した冴木の腹部に命中する。銃弾を受けうずくまる冴木は言う。2人とも間違っている。暴力の連鎖を止めるのは暴力でも死ぬことでもない。繋がってきたのは暴力だけではないはずだ。誰かが誰かを守りたいという気持ちも繋がってきたはずだ。そうだろうと。
蓮水は灰川に受けた無賞の愛を思い出す。恩返しをしたいと言う子どもたちに灰川は、いつか誰かを守ってやれと言われたことを。
冴木は続ける。そんな思いを繋げていくためにできることはたった一つ。守るためには生きないとと。そして、一緒に生きましょうと蓮水に手を伸ばす。
蓮水はゆっくり冴木の手を握ろうと手を伸ばすも、手が触れそうになったその瞬間、冴木は意識を失って地面に崩れ落ちた。
その時、五味たち警察が現場を取り囲んだ。

陽子は沖島マヤの殺害を認め服役。
神城建流殺害については、沖島がすでに死亡していること、死体遺棄罪の時効が過ぎていることから誰も起訴されることはなかった。
瀬川涼も服役。

森は、灰川邸事件の真実を世に伝えるため、「繋がる-灰川邸事件の真相」というルポ本を発表。

蓮水は蒼佑のお墓に手を合わせる。そこに冴木が現れて蓮見に言う。なんとなく会えるような気がしたと。冴木は蒼佑の墓に花を置き手を合わせ、立ち上がると雪が舞う。
冴木は「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知っている 君がそこにいたことを」と口ずさむ。
そして蓮見に言う。少し歩きませんか。今までのことも、これからのことも、話す時間はいくらでもある。生きている限り。
蓮水は、そうですねと微笑んだ。
ゆっくりと歩き出した二人。墓地の階段を降りながら、どちらともなく手が繋がれた。

最終回10話終了

 

『降り積もれ孤独な死よ』最終回10話の感想|ネタバレあり

「終わってしまった」

率直な感想として最初にでてきた言葉がこれでした。

本当に引き込まれたドラマでしたね。正直言って終わってしまったのは悲しいです。とても楽ませていただきました。

これ傑作ですよ。本当に。

なぜここまで引き込まれたのか、なぜここまで没入感が高かったのかと考えてみたんです。そして思ったのは、人物の心情や感情などの心理描写が巧すぎるのではないかと。

登場人物の心理には答えがあって、かといって全てを細かく描くわけでもなく、ある程度の空白・余白みたいなものを持たせているんですよ。それでも誤解させることなく答えのたった一つの心理を読み解かせる・誘導する演出が抜群に巧いんだと感じました。

我々は与えられた余白を埋めるピースを持たされていて、それを1つだけ空いたパズルにはめるだけ。用意された答えなのに、能動的に共感したり心理を理解したつもりにさせられているような、そんな錯覚が非常に心地よかったです。

もちろんストーリーもめっちゃ良かったですし、全てがパーフェクトでした。

2017年と2014年を行ったり来たりしながら灰川邸事件に隠された真実に迫っていく緊張感もそそられるものがあり、これも没入感を高める要因の一つになっていましたね。

回が進む度に予想をことごとく外していったのは恥ずかしいところではありますがw でも予想を外すというのは、それだけ自分の中で意外な真実を見せられるということなので、外せば外すほどに驚きが存在し楽しめるという結果になったので満足しています。

このドラマ見てないならマジで見た方がいいですよ。huluで見れますから。

それでは中身のことに触れていきますか。

今回放送前までに残されていた謎は以下

・蓮水を突き落とした犯人は誰か
・沖島殺害の犯人は陽子で確定?
・東を追いかけていた人間は陽子で確定?
・灰川の日記の最後のページの内容
・甲斐中央法律事務所に蓮水が訪れた理由

・川口が森に話す重要事項
・この事件の裏にある真実

まず、蓮水を階段から突き落としたのは沖島マヤでした。ただ、灰川の思惑を理解した上での偽装だったというオチです。そこで目撃されていた「顔に傷のある男」って瀬川涼ですよね。その目撃証言はなんだったんですかね。蓮水を守るために監視していたところを目撃されたんでしょうか。??

沖島を殺害したのも東を追いかけていたのも陽子で確定しました。その回想シーンがでましたね。

灰川の日記の最後のページも明かされました。神城建流が死んだあらましと山中に埋めたという内容。

蓮水が訪れていた甲斐中央法律事務所って川口の勤め先だったんですね。そしてポストに灰川の日記のページと冴木へのメッセージを投函したと。理解できました。

川口が森に神城建流の件と、それによって灰川家族解散に至ったことを話したんですね。

で、この事件の裏にある真実ですが、これは今回明かされたことが全てですかね。神城建流が死んで、埋めて、解散して、灰川邸事件が起こって、捜査が長びかないように灰川は簡単に捕まって…そういう謎が残る部分全てといったとこっろでしょうか。

この一連の事件って、鈴木潤と神城建流という自己中で頭のおかしい2人のせいで灰川邸の人間たちが引っ掻き回されて犠牲になったってことですよね。そう考えると切ないです。

鈴木は、実は父親に守られていたのに、それに気づかずに歪んだ愛情が殺意になって…それで凶行に走ったわけですが、灰川邸の子どもをたくさん餓死させるという事実は本当に許せないです。

神城建流に関しては、確かに灰川邸に流れ着くまでの経緯には同情を禁じ得ませんが、その先は自業自得ではないかと。あまりにも自分勝手な解釈で「本物の家族にも偽物の家族にも拒絶された」ってのたまっていましたが、自分がしたことを考えれば仕方ないじゃないですか。大きくなってからの神城建流は、まさに自業自得だし、それに逆上して蓮水を殺そうとしたのは看過できません。事故的に死にましたが、仕方ないですよね。

陽子には何も同情できないし、怒りすら覚えます。そもそも再婚後に旦那側に立ってしまったことが全ての始まりですし。

それにしても綺麗に終わりましたね。これだけの事件でどんな結末が用意されているのかと怖かったですが、いろいろ安心しました。これ以上ない最終回だったんじゃないでしょうか。

2ヶ月間、本当に楽しませてくれて、このドラマ制作に関わっていた全ての人に感謝です。

以上

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』はhuluで過去放送話が見放題で配信されています!

本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の配信状況はhuluにてご確認ください。

まとめ

今期ドラマでは圧倒的にナンバーワンのドラマでしょう。断言します。

そりゃ例えば新宿野戦病院みたいな違うジャンルの作品とどう比べるのかって話ではありますが、そんなことどうでもいいです。

「降り積もれ孤独な死よ」が1番です。異論は認めますが。

なんか文学的ですよね、この作品。詩が重要なキーワードになってましたが、そういったところも、心理描写で持たされていた余白も、なんか文学的な雰囲気がありました。

いい作品だったなー。

まだ浸ってます。

来週はもうないんですよね、放送。悲しいなー

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