2024年4月14日から放送が開始したTBSのテレビドラマ『アンチヒーロー』。
5話を視聴したのでストーリーの流れと感想を書いていきたいと思います。
内容にはネタバレを含みますので話の詳細を知りたくない人は注意してください。
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Episode 5 -因縁- 公式
遂に明かされる明墨(長谷川博己)と伊達原(野村萬斎)の関係。明墨の志水(緒形直人)との真実も明らかに。
そして、父・倉田(藤木直人)を前に紫ノ宮(堀田真由)は選択を迫られる。愛する父か、自身の正義か。
さらに、明墨が緋山(岩田剛典)を無罪にした理由が見え始め、本来つながるはずのない、「点と点」がつながっていく。
TBS『アンチヒーロー』公式
5話の流れ(ネタバレあり)
料亭で伊達原は「志水に会いに行ったらしいな」と言う。
冤罪を晴らす正義のヒーローのつもりかと。
「奴はやってるよ」
全ては終わったこと、明墨が検察官として志水を死刑囚にしたのを覚えているだろと。
思い通りになると思うなよと明墨に警告する。
紫ノ宮は父親に会うことを決意。
明墨が自分を利用しようというなら、自分も利用するのだと。
紫ノ宮は明墨に自分が倉田の娘だから自分をこの法律事務所に誘ったのかと問う。
12年前の糸井一家殺人事件に関係して、父が不正に隠蔽したのは何か教えてくれと。
明墨は紫ノ宮を利用していることを憚らない。
そしてお互いに知りたいことは同一線上にあるのではないかと言う。
利害が一致しているのなら一緒に真実を掴もうと。
明墨は再び宇野のもとに向かい、言葉巧みに協力を仰ぐ。半ば強引に。
まず明墨と宇野が一緒にいるところをカメラに収め、あらかじめ用意したシナリオ通り演技を録音。
仙道の恋愛体質を利用すべく赤峰が仙道に近づき、喫茶店で宇野と明墨が写った画像を見せ動揺を誘う。
赤峰は来栖の弁護を担当していることを明かし、画像の宇野を指差し知っているかと問う。
そして先の録音を聞かせ、あたかも偽証の証拠を掴んでることを匂わせた。
自分は本当に被害にあったのだと席を立ち帰ろうとする仙道に、赤峰はこの不正が暴かれたら仙道につくであろう罪状や、世間の注目で今後の人生が穏やかではないだろうと脅す。
紫ノ宮は6年ぶりに実家に戻り、父である倉田に会う。
そして今回の不同意性交事件で明墨が事件を奪い取った理由はわかっているだろうと訊く。
そして仙道のアパートに入っていく倉田の画像をスマホで表示。
明墨は3件目の仙道の件は虚偽だと疑っていると。
倉田は、そんなことを裁判で主張したら世間から叩かれるのは明墨だと一蹴する。
証拠があれば話は別だと紫ノ宮は食い下がる。
そして12年前に明墨が倉田を問い詰めるところを見たこと、その事件で何かを隠蔽して悔いているのではないかと問う。
志水は冤罪なのか、お父さんは何をしたのかと。
倉田は冤罪も隠蔽もあり得ない、変な弁護士につくと考えが歪むんだと言い放った。
紫ノ宮は法廷で真実を明らかにすると静かに言う。
そして宇野と明墨が話している画像を見せ「証拠はある」と。
宇野、仙道、倉田への揺さぶりは3方を精神的に追い詰める。
仙道は同僚女性から赤峰からの預かり物だと封筒を渡す。
中には来栖と複数の女がそれぞれ仲良く写っている写真数枚が。
仙道はそれを持って倉田の元へ。
そして裁判で使えないかと、ある音声を聞かせる。
そこには赤峰が喫茶店で仙道に話した内容が録音されており、脅迫されたのだと。
来栖事件第二回公判
検察官の証人尋問が開始。
そして先の音声が法廷で流され、弁護人が被害者に接触し、ありもしない偽証の証拠で被害者を脅迫し証言を撤回させようとしたと検察は迫る。
こうして事実を捻じ曲げるよう証人に迫ったのだと仙道に確認する。
しかし仙道は脅迫ではなく、無理を言って赤峰に相談に乗ってもらったのだと。
シーンは戻り仙道が倉田のもとに訪れる前。
赤峰は仙道が知りたがっていた証拠につて話があると事務所に迎え入れた。
仙道が襲われたときアリバイがなかったはずの来栖だが、仙道に送りつけた写真の中の一人が来栖の遊び相手を突き止めるため、落とし物用GPSを来栖のカバンに仕込んでいたと赤峰は言う。
そしてそのGPSの行動記録を見せ法廷でこの事実を明かすと。
明墨が続ける。
仙道は警察に協力して虚偽の事件を告発したが、それは立派な犯罪であると。
しかし仙道が警察に利用され協力するしかなかったとしたら話は別だと誘導していく。
警察に脅迫され偽証を行ったと自白すればいいのだと。
そして、来栖については他の2件でしっかりと罪を償わせると約束する。
シーンは再び来栖事件第二回公判の法廷に戻る。
仙道は来栖が憎くて被害に遭ったと嘘をついていまったと告白。
違法な逮捕に協力したのは浅はかだった。申し訳ありませんでしたと頭を下げる。
明墨は立ち上がり検察に問い詰める。
我々の真実の追求を脅迫と言い、ありもしない罪を作り上げた。これはどういうことかと。
「いいでしょう。真実はこれから明らかになる、そうでしょう…倉田刑事部長」
語気を強め振り返り、傍聴席にいる倉田を名指しする。
そして第二回公判は閉廷。
明墨は記者会見で警察の不正を非難し、また過去に遡った追求の必要性を訴えた。
また来栖事件において来栖が虚偽の主張を行ったことを確認し弁護人を辞任。
来栖に自供をさせ反省を促した宇野弁護士に担当を戻すと。
紫ノ宮は父のいる実家に。
倉田は署内で取り調べを受けることになり、懲戒免職になるか、飼い殺しになるかどちらかだと言う。
いずれにせよここには住めないと引越しの準備をしていた。
紫ノ宮は父に問う。今回の事件で大西捜査一課長が責任をとって辞職させられた。
父はその人を守ために動いていたのか、あの時も何かを守っていたのかと。
不正をしてでも守りたいものとは何なのかと。
そこで玄関のドアを叩く音が「倉田さん、警察です」。
倉田は虚偽告訴幇助及び国家公務員法違反で逮捕されることに。
そして「私のことは忘れろ」と言い残し連行されていった。
伊達原は笑っていた。
明墨弁護士事務所にある男が入っていったのを、検事の菊池は伊達原に電話で報告する。
やはり、あの事件につながっているんだと伊達原はひとり納得した。
事務所では明墨が「例のものは手に入りそうなのか」と男に問う。
暗がりで顔の見えない男は立ち上がり歩み寄る。
その男は…緋山。
「はい」と緋山は答える。
明墨が「では、そろそろはじましょうか」と言うと、緋山は頷く。
第5話終了
5話:感想(ネタバレあり)
12年前の糸井一家殺人事件に当時検事だった明墨が関わっていたのは自明だったわけですが、今回伊達原の言葉から明墨が志水を死刑囚にしたと明言されましたね。
担当検事だったということでしょうか。
そこで思うのですが、糸井事件の担当検事だったにも関わらず倉田に不正を問いただしたのは何故だったのでしょう。
いわば検察して糸井事件を立件した張本人でありながら警察の不正を疑っていたと。
恐らく明墨はこの事件を担当させられただけだけで、裏で起こっていた重大な『なにか』を明墨は知らされていなかったのでしょう。
しかし明墨は何かしらの経緯で不正を疑うようになり、倉田を問い詰めるも真実には辿り着かなかった。
そして裁判は進行し判決が下されたと、そんな感じじゃないでしょうか。
こういった作品は物語を盛り上げるためにどうしたって重要なことは後出しになるので、視聴者に与えられた事実だけで感想を抱くしかないところ、やはりもどかしいですね。
こうやって色々と考えるのも楽しみのひとつなんですが。
で、今回の事件はやはり事件そのものは重要ではなく、糸井一家殺人事件に少しでも近づくべく倉田に狙いを定めたわけなんですが、口封じで逮捕されてしまいましたね。
裏には伊達原が絡んでいると。
やはりラスボスは伊達原なのでしょうね。
伊達原がどのように糸井一家殺人事件に絡んでいるのか、まだ出てきていない大きな真実が隠されていると思うと、怖いような楽しみなような。
一応来栖のことにも触れたいのですが、今回の連続不同意性交罪の事件で警察の不正を暴いた瞬間に切り捨てましたね。早かった。
これには笑ってしまいました。
本当に有罪か無罪かなど、ひとつひとつの裁判にこだわっているわけではなく、明墨はたった一点だけを見つめていたんですね。
利用できるものは利用し、容赦なく切り捨てる。
明墨の中の絶対的な正義を守るため、全身全霊で志水の無実を勝ち取るという意思を感じます。
そして今回の最後のシーンですよ。
緋山、出てきましたね。
今までも緋山についてはしくこく語ってきましたが、どんな形であったとしても「でしょー」って感じです。
例えこれまでに緋山について私が予想した全てが間違いだったとしても(多分間違ってるw)緋山の件ではまだ何かあるという事実が出てきた時点で私の中では満足です。
わかりませんけど何かあるんです。
そういう違和感のある過剰演出があったんですよ、緋山の件では。
なんかスッキリしました。
何も終わってないしわかってないけどw
以上
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