2024年7月4日から放送がスタートしたフジテレビ系テレビドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』。
第3話を視聴したので感想を書いていきたいと思います。
内容にはネタバレを含みますので話の詳細を知りたくない人は注意してください。
公式 『ギークス』3話あらすじ
「ギークス~警察署の変人たち~」 第3話30秒予告
いつもの居酒屋で、テレビの心霊番組を見ながら酒を飲んでいる西条唯(松岡茉優)、吉良ます美(田中みな実)、基山伊織(滝沢カレン)。西条が「幽霊なんていません」と話していると、刑事課の芹沢直樹(中村蒼)が「幽霊、いるかもしれないぞ」とやってきて、ある不可解な事件を語り始める。
ギークス〜警察署の変人たち〜公式
3日前、たかなし小学校のうさぎ小屋でボヤ騒ぎが起きた。うさぎ小屋は半焼。火元は煙草の吸い殻で、放火の可能性がある。さらにその場所で、燃え残った封筒が見つかった。中にはうさぎのキャラクター「チェリうさ」の絵柄の便箋が入っていた。右半分が燃えてしまい読めないが、残った部分には怪文書のようなひらがなが書かれていた。
この便箋を調べると、川尻省吾という男の指紋が付着していた。しかし、川尻は一年前に病死している。さらに、チェリうさの便箋が発売されたのは半年前だという…。怪文書に残された、この世に存在するはずのない指紋。これは幽霊の指紋なのか…?
小鳥遊署の署長・御手洗智(徳井優)からの「放火の件を早急に解決するように」という命令のせいで月曜から残業することになった西条は、芹沢と一緒にたかなし小学校を訪れる。タクシー運転手の「最近ここを通ると、幽霊の話をする人が多い」という話を鼻で笑う西条だったが、その瞬間、芹沢が悲鳴をあげる!見ると、小学校の窓から、火の玉が浮いていた…。
『ギークス』3話の流れ[ネタバレあり]
金曜日
交通課の基山は駐車違反の取り締まり中、ある人物が乗った自転車を発見し追いかける。
「クソ親父!通帳返せ」逃走しているのは基山の父親だ。取り逃した。
3人は居酒屋『良好気分』で幽霊の話。
隣の席から話に入ってくる芹沢刑事。幽霊、いるかもしれないぞと。
過去の事件で怪文書が見つかったと。
3日前に小鳥遊小学校のウサギ小屋から出火。火元はタバコの吸い殻だが放火も視野に。
消化された小屋から燃え残った封筒を発見。
芹沢はスマホで画像を見せる。封筒と中身の手紙。
燃え残った各行の頭の部分は「たばこのや…てんごくでと…おれはじごく…さようなら」と書かれている。
これを置いて放火されたようだ。
この手紙からは指紋が検出されており、指紋の主は川尻省吾40歳。以前の職場で撮られた写真を出す。
しかし、川尻省吾は1年前に病死していた。
西条は、幽霊の指紋とても言いたいのかと言う。
芹沢と野村は川尻の元妻、小松美奈子に話を聞きに行く。
小松は、別れて3年も経つ、関わりたくない。川尻が昨年亡くなったのも知っていると言う。
自分たちを捨てて出て行った人間だと玄関のドアを閉める。
芹沢と野村は小鳥遊小学校の周辺で聞き込み。
昔から心霊現象の噂があるようだ。聞くとどの学校でも聞かれる定番のやつ。
手がかりなし。
月曜日
西条が出勤すると早々に島根に頼まれごと。転落事故で意識不明になった人の指紋から身元確認をしてほしいと小鳥遊総合病院の封筒を渡される。
間髪入れずに杉田が来る。小鳥遊小学校の放火事件の証拠品を持ってくる。
さらには署長がきて早期解決を促す。
島根は、この事件はなにかありそうだと。
基山は小鳥遊小学校で児童に交通安全指導を行う。
言うことを聞かない児童達。遠くには燃えたウサギ小屋の前で佇む1人の児童が。
基山が近寄り声をかけると児童は、パパがどこかに行っちゃった。知らないか?と
同僚警官に声をかけられて話している間に、その児童の姿はなくなっていた。
西条は芹沢に講釈する。
プラスチックやビニールに付着した指紋が検出できるのは2〜3ヶ月程度。保存状態によっては数週間で消失。
しかし、紙についた指紋なら数十年残る可能性がある。
怪文書に使われた便箋にはキャラクターがプリントされており、これが販売されたのは半年前。
1年前に死んだ人間の指紋が残ることはありえない。
残業になり芹沢はタクシーで西条を家まで送る。もちろん経費。
芹沢は現場を西条に見せようと道中、小鳥遊小学校で停止してもらう。
車内から校舎を見ると、3階の教室内から2つの光が蠢いている。
芹沢は幽霊だと叫び、呪われるだろと運転手さんに出発するよう指示。
火曜日
本日も基山は小鳥遊小学校で交通安全指導。
指導が終わり帰ろうとすると、昨日の児童を発見し話しかける。パパに会えた?と
児童は首を振って言う。もう自分なんかいらないんだ、もうモクモクしないって、会いに来てくれるって言ったのにと。
後ろでは聞き込みに来ていた野村がコケる。基山が振り返り、児童に向き直ると、児童の姿がない。
署では小鳥遊署管内で過去に起きた放火事件との関連性を調べてくれと西条は頼まれる。今日も残業だ。
西条は残業を終わらせて良好気分で先に飲んでる2人に合流する。
基山は出来上がり、酔いながらも怪文書に書かれた言葉を予想する。
児童の言葉を思い出す。
基山は幽霊(川尻)と児童が親子なんだと勝手に納得し、今から小学校に行こうと言う。
勢いで行くことになった3人。
小学校に到着すると校舎3回に蠢く光。火の玉だと浮かれる基山。
小学校の警備員に話をするも、警備員は巡回していたが火の玉は見ていないと言う。
警察手帳を見せ校内を確認させてもらうことに。
光が見えた教室で提灯をぶら下げたドローンを発見。
嘘をついている人間の特徴から吉良が警備員を尋問し、ウサギ小屋の放火は警備員だと認定。
警備員は白状し土下座。でも放火ではなくタバコの不始末なんだと訴える。信じてくれと。
芹沢が取り調べ。
仕事中にタバコを吸っていたことをバレたくなかったと警備員。
元々幽霊の噂があり、便乗して心霊現象として誤魔化そうとしたと。
怪文書については知らないと言う。
月曜日
事件は解決したが、西条は怪文書について調べ続ける。
杉田を連れて小学校のフェンスの指紋を採取。
川尻の指紋だ。ついでに小鳥遊総合病院から依頼された身元不明者の指紋も…。
芹沢は西条に指示され野村と川尻の元妻、小松の元を再び訪れる。
川尻の写真を出し元旦那はこの人かと確かめると小松は違いますと答える。
省吾はこっちですと、写真の中の違う人物を指さした。
西条は芹沢と野村、基山と吉良を連れて小鳥遊総合病院に。
目的の病室のベッドには人影がない。看護師が来て慌てる「意識不明だったのに」と。
西条は看護師に転落の状況を訊くと、非常階段から落ちたらしいと。
怪文書は遺書…。手分けして患者を探すことに。
3人が屋上に行くと、フェンスの向こうに川尻が立っている。
西条は川尻に近づき戸籍売りませんでしたか?と訊くも川尻は、知らねえと叫ぶ。
基山が「息子に会いに行こうとしたんですよね」と問い、説教する。子供に寂しい思いをさせて恥ずかしくないのかと。
会いに行く約束したのだから死ぬくらいなら死ぬ気で会いに行け、クソ親父!と自分の父と重ねて叫ぶ基山。
川入は、病気だった子供のためにタバコをやめる約束したが守れなかったのだと言う。
そして、子供は1年前に亡くなり、謝りたくてウサギ小屋に手紙を置いて飛び降りたと。
基山はその子に先週会ったと言う。
幽霊は川尻ではなく、川尻の子供だった。
良好気分で飲む3人。
子供の治療費のために戸籍を売って匿名で寄付した川尻に、基山はカッコのつけかた間違ってると。
3話終了
『ギークス』3話感想[ネタバレあり]
それぞれの人間関係の理解が深まってきて、ようやく見慣れてきたといったところでしょうか。
ドラマ然としてきたというか。3話は割とホームのような感覚でギークスを見れました。
今までこのドラマに関して良い感想を書けなかったのですが、それほど悪くないかもと思い始めた次第です。
今回の事件は死んだはずの人間の指紋から幽霊騒ぎと相変わらずの事件規模で、それはそれでほっこりするんですが…。まぁ、そういうドラマだと割り切りました。
幽霊がいるいないで揉めて、最終的なオチとしては川尻は戸籍を売ったという…。
これを美談にするのは流石に看過できませんが。外国人の背乗りだとか昔から深い問題になってるのに、よりによって戸籍を売ったお金を寄付してかっこいいとは、これいかに。
フジテレビに抗議の電話がどれだけ入ったのかが気になるところですね。大問題です。
話的には、戸籍を買った人間が病死し、後に売った人間の指紋が出てきて、死んだ人間が生きていたという偶然が重なった話で、トリックかと思わせておいて、あくまで偶然でした。
強いてトリックの話をするなら、警備員が偽装工作するために提灯ドローンを飛ばしたのは、一応弱いトリックと言ってもいいのかもしれません。
事件も小規模で大きなトリックのない。なので、何も考えずにのんびり見ていられる警察ドラマですね。
やっぱり見どころは、西条・吉良・基山の3人のパーソナリティと掛け合いみたいですね。弱っ…
それにしてもというか、なんというか…西条の隣人、安達順平て気持ち悪くないですか?
距離感とか発言とか行動とか。見ていてすごい違和感と嫌悪感を抱いてしまいます。あんな男が隣に住んでたら私なら気持ち悪くて絶対に引っ越しますけどね。
上手く言語化できないのが悔しいですが、本当に気持ち悪いんです。誰かわかる人います?
以上
まとめ
相変わらず見どころはよくわかりませんが、見慣れてきたので安心感はあります。
得るものも相変わらずありませんが。
笑いも感動も驚きも喜びも悲しみもない、ただ、3人の掛け合いを遠くから眺めて、「そうなんだー」とか「そんなこともあるんだー」とか思うくらいなものです。
でも不思議と「もう見たくない」とは思わないんですよ。それはキャストがいいからなのかもしれませんが。
こんなこと言いながらも来週も見ますからw