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『アンチヒーロー』2話ネタバレ感想。罪を犯した人間を無罪にするのが正義なのか

ドラマ

2024年4月14日から放送が開始したTBSのテレビドラマ『アンチヒーロー』。
2話を視聴したのでストーリーの流れと感想を書いていきたいと思います。
内容にはネタバレを含みますので話の詳細を知りたくない人は注意してください。

 

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Episode 2 -拒絶- 公式

町工場の社長殺害事件。検察が提出した新証拠に揺れる公判。
しかし、明墨(長谷川博己)は過去の殺人事件の裁判記録を調べ上げ、ある仮説を立てる。
一方、弁護士としての正義に揺れる赤峰(北村匠海)は、拘置所の緋山(岩田剛典)に会いに行く。緋山は本当に無実なのか、それとも・・・。

TBS『アンチヒーロー』公式

2話の流れ(ネタバレあり)

紫ノ宮は別件の裁判の公判が終わり、歩いていると検察庁に入る明墨を見かける。
明墨はとある裁判資料をバレないようにスマホで撮影。

明墨弁護士事務所では緋山事件の凶器について話している。
凶器のハンマーは事件現場から2km離れた河原で、たまたま付近を巡回していた警察官が見つけ、事件から3ヶ月雨ざらしだったハンマーから被害者から血液反応が出たとという。
公判中というタイミングで都合よく凶器が出てきたことに不審がる赤峰と白木。
明墨が事務所に戻り、緋山がハンマーを無くしたことを告げる。
明墨は青山に調べさせていた姫野の経歴を見る。
そして明墨が調べた姫野が担当した裁判の一覧を見せ、その中でDNA鑑定が必要だった事件9件をモニターに映し出す。
その全てのDNA鑑定を行ったのが、都立医科大学医学部法医学教室の法医学第一人者である中島忠雄教授。
白木は毎回同じ人にお願いするのは普通のことではないかと問う。
青山は続ける。
今回の事件が起こったのは1月30日。これだけの証拠があったにも関わらず緋山の任意同行を続け、微罪で再逮捕を繰り返し、起訴まで相当な時間を要している。
明墨は「例えば」と前置きした上でこう話す。
優秀な検事が上層部が有罪だと思っている事件を担当するも、揃っているのは状況証拠だけ。もし弁護士に証拠を覆されたら経歴に傷がつく。焦った検事は証拠の捏造を図った。と
赤峰はあり得ないという。
しかし明墨は10年以上前に実際に検事が証拠の改竄が行われた事実があったことを伝える。
また検察官も人間であると。
政治家も警察も不祥事や隠蔽、癒着など数多く行ってきた。
検察だけが何もやっていない確証などないと。

紫ノ宮と赤峰と白木は都立医科大学に向かう。
遺伝子検査室の使用記録を調べるために研究管理課へ。
学生のフリをしてなんとか使用記録を閲覧し、バレないように記録を撮影する。
使用記録から2月1日に遺伝子検査室が使われており、この日に検査をしたのは間違いなさそうである。
検査結果が送られるのは約一週間。検察が検査結果を見るのが2月7日か8日あたり。
結果には緋山のDNAは検出されず、焦った検察は再鑑定を申し込む。
そして緋山のDNAを付着するように…と憶測する。
DNA鑑定書には透かしが入っていて、後からの改竄は不可能。
再鑑定を依頼するまでに検察は緋山のDNAを入手しておけば付着させることは可能である。
実際、被害者の爪の間にあった皮膚片と緋山から任意で採取したDNAが一致するか照合しているのだ。
青山は再鑑定を依頼するなら2月9日から15日までのどこかであると予測します。
その期間で中島教授のスケジュールと遺伝子検査室の使用記録を照らし合わせて見ると…不自然な空白が。
ここで2回目の鑑定が行われたはずだと推測。
そこで3人は法医学部の学生に聞き込みをする。
紫ノ宮が別の大学院生のフリをして中島教授の助手が水卜健太郎であることを聞き出した。
早速水卜の元に行き、教授から専門書を借りる約束をしていると学内にある中島教授の部屋に入れてもらいこっそりと内部を撮影。
レポートのためにDNA鑑定に立ち会いできるかお願いをするも、刑事事件に関係するので難しいと断られる。
それでも鑑定のサンプルや検査の詳細の記録など残ってないかと食い下がる。
すると、データはプリントされファイルに保存され、機械にも生データが残っているとのこと。

夜、明墨は帰宅途中の水卜に声をかけ、2月15日の13時から18時の間どこにいたか訊ねる。
水卜は答えることなく立ち去った。

不正に関与していることを疑われ不安になった水卜は検査室から生データを他の場所に移すと予想し赤峰に突撃させるも予想は外れ、この行動が問題になり弁護士会へ謝罪することに。

落ち込む赤峰は緋山の面会し、DNA鑑定に不正があったかもしれないがその証拠を得るのが難しくなってしまったと伝える。
そして緋山に、本当に羽木を殺害していないのかと確かめます。
緋山は「はい」と
赤峰は、これは冤罪であり緋山の無実を証明するために自分たちは動いているのかと、信じるために再度緋山に問いかけます。
「俺は…」と緋山が言いかけた時、明墨が面会室に入ってくる。
明墨は緋山に心配はいらないと言う。
そして赤峰に裁判の勝ち方を見せると言う。

緋山事件第三回公判

凶器は見つかったが被告人が殺害した証拠はないと明墨は言う。
DNA鑑定を担当した中島教授の証人尋問が行われた。
明墨は被害者の爪の間にあった皮膚片と緋山のDNA鑑定が2度行われた可能性があると遺伝子検査室の使用記録の空白を指摘。
ここで紫ノ宮が検査室で使用される白衣のクリーニング業者に確認した白衣の回収記録と、検査室の使用記録で確認できる白衣使用者の数とで齟齬があることを指摘。
さらに明墨は中島に検査室の空白の日時はどこで何をしていたか訊ねる。
中島は思い出すそぶりも見せずに即答する。
明墨はまるで聞かれることがわかっていたような口ぶりだと言うと、中島は語気を強めいつも木曜日のその時間は必ず打ち合わせをしており、水卜に聞けばわかることだと。
明墨は「そうなんです。聞いたんです」と笑い、新たな証拠を申請する。
映像が流れ水卜が映る。
極秘でDNAの再鑑定を行うためありもしない打ち合わせのアリバイ工作を頼まれたこと、立場上教授に逆らえないこと、法医学に携わる人間として黙っていられなかったとが確認される。
不正の証拠は水卜が複製し保管してあることも伝える。
中島のDNA鑑定の不正が暴かれた。
これにより凶器に証拠能力は失われたのだ。
明墨は人の人生を大きく左右する司法の在り方について熱弁を振るう。
緋山事件第三回公判は閉廷。
明墨は記者に囲まれこの裁判について訊かれる。
検察官が法医学者とともに証拠を捏造した可能性があり、司法制度への冒涜である。
起きてはならないことが起こっている。検察は姫野ひとりの責任にするだろうが、本当に誰も知らなかったのか…と含みを持たせて立ち去る。

緋山事件判決の日
「被告人は、無罪」
裁判所から出るとマスコミが殺到。
明墨は「あとは自分で頼みます」と言い緋山に何かを手渡した。
この事件判決はテレビでも大きく取り上げられ、検察の不正が騒がれた。

赤峰は夜に産業廃棄物中間処理場に向かう。
産廃ゴミの山の前で緋山が返り血のついた作業着の上着を手に持っていた。
赤峰は緋山に声をかけ「それ…」と手に持っている作業着のことを言いかける。
緋山は黙って産廃ゴミの山に作業着と黒い袋を投げ込み赤峰を見る。
そして呆然と立ち尽くす赤峰の横を歩いて通り過ぎていく。

事務所に戻った赤峰は明墨に詰め寄る。最初からわかっていたのかと。
先生の正義がどこにあるのか自分にはわからないと。
明墨は、大切な家族がナイフを持った男に殺されそうになっている時、自分もナイフを持っていたらその男を殺すかと訊きます。
赤峰は殺すと答える。
明墨は、大事なものを守るために人を殺した者と、殺意を持って殺人を犯そうとしたができなかった者、どちらが罪が大きいかと問う。正義とは何なんだろうかと。
自分は自分の正義を貫くと。

第2話終了

 

2話:感想(ネタバレあり)

いやー、重いですね。
緋山って実は罪を犯してるのでは?という疑念はずっとありましたし、匂わせもありました。
でも、もしそうなら明墨は当然それを知ってて無罪を勝ち取ろうとしてて。
感情が追いつかないです。
第1話の感想で書いた一抹の不安が早速結果になってやってきましたね。
いや、これダメなやつじゃん。
犯罪者を無罪にするって視聴者的に受け入れてもらえるんでしょうか。
犯罪被害者や被害者遺族とかは現実に存在するわけでして。
人を殺して無罪って、依頼人の利益のためとはいえどうなの?って。
被告人への量刑の軽さに世論が反発することは多いじゃないですか。
検察の不正で冤罪の嫌疑をかけられて起訴されてしまった人に無罪をって話じゃないのかよと。
赤峰と同じく呆然としてしまいました。
ドラマですし、フィクションですし、正しいかどうかはまず置いといて。
正義とは何か?的な投げかけと、違う正義がぶつかったときに見ている人間はどちらに傾くのかとか、両方理解できる部分があって、その矛盾に苦しむとか、そんな感じの展開が続くんでしょうね。
まだ語られてない明墨の行動原理や信念なんかがわければ、また違った見方ができるのかなと。
緋山事件も検察は控訴するだろうと言ってましたし、このまま無罪放免で終わるかもわからない。
そして、まだ本当に緋山が殺したのかは確定してませんから。
もしかしたら誰かを庇ったら疑いをかけられてしまって…とかも考えられるじゃないですか。
言わば、まだ何も確定してないってことなんですよ。
今の時点でもまだ沢山のミスリードをさせられてると思います。
そういった思考の誘導から、徐々に真実を見せてくれると思いますので、次回に期待しましょう。
例えば、刑務所に収監されている尾形直人に面会希望で手紙が届いて、差出人は明墨でしたね。
この人物は誰なのか、どんな関係なのかとか。
明墨の娘が訪れていた児童養護施設は何なのか、どんな秘密があるのかとか。
最後のシーンでREIKO MOMOSEと刻まれたお墓に花束を手向けて涙を流していた明墨とか。
まだ2話ですが、知りたいことが山積みです。

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