2024年4月24日より放送が開始されたフジテレビ系列のテレビドラマ『ブルーモーメント』。
第5話の感想を書いていきたいとと思います。
第5話:雹から霧へ!災害の連鎖…SDMにスパイ潜入!公式あらすじ
総務大臣・立花藍(真矢ミキ)の夫で警察官の沢渡満(橋本じゅん)が、園部灯(本田翼)の生きている最後の姿を見たと晴原柑九朗(山下智久)に声をかけてきた。そして、「自分と妻は灯の行動によって人生を狂わされた」という謎の言葉も残して……。
その沢渡が立花の推薦でSDM警察班統括責任者として配属されてくる。沢渡は、自分はSDMの問題を炙り出し、SDM自体を潰す「スパイ」だと隠す素振りもなく飄々とメンバーに伝えるのだった。
フジテレビ『ブルーモーメント』公式より
そんな中、晴原が巨大な雹(ひょう)が2時間以内に降る兆候を捉え、SDMが出動する。
現場に到着し、市の防災危機管理課・畑中大輔に話を聞くと、畑中含め市民に危険性が伝わっておらず初動ミスを指摘する沢渡。雹が降るまで時間がない中、避難誘導と市民の行動予測を的確に無線で指示をする沢渡に対し驚く他メンバーだったが、要避難エリアに住む妊婦の矢崎里沙(木﨑ゆりあ)が雹に当たり重傷という連絡が入る。
さらに降り注いだ雹の影響で地域一帯が濃霧に包まれ、それにより車両誘導中だった畑中が事故に遭い危険な状態に。二人ともすぐに病院で処置を受ける必要がある中、両方救おうとせず一人を確実に助けることを優先するべきだと晴原に伝える沢渡。果たして、晴原の決断は…。
『ブルーモーメント』5話の流れ(ネタバレ)
新しくSDM警察班統括責任者に任命された沢渡満は立花総務大臣の夫。
5年前の災害で灯を最後に見た人物である。
SDMを立ち上げた内閣府特命担当大臣である園部と敵対している立花大臣の夫ががなぜSDMに来たのかという彩の問いに対して「スパイ」と飄々と公言します。
ユニークな振る舞いで悪い人間には見えないのですが…。
しかしながらさすが警察の人間でありその洞察力は光るものがあります。
SDMに漂う空気を正しく分析します。
そこで、危険予測プログラムが反応。
2時間以内に茨城県枚岡市で巨大な雹が降る兆候が。
過去に例のないソフトボール大の雹が時速100kmで降り注ぐという。
そしてSDM出動。茨城県平岡市へ。
全く危機意識のない市役所員に怒気を強める晴原。
そして30分以内に雹が降るエリアを特定した。
関係各所に的確な指示を出す沢渡。さらに地域の人間は災害から農作物を守行動をとりがちだという街の空気感を感じる。
実際に危険意識が薄く、畑で作業する農家。
空が一気に曇り覆われ辺りが暗くなる。
パトカーのフロントガラスを割る音、建物の天井を突く音がそこらじゅうで大きく響く。
まさにソフトボールよりも大きい雹が一面に降り注ぐ。
積乱雲は過ぎたものの、現場で違和感を覚える晴原。
そこで汐見からインカムに無線が。
重症者1名、宮崎りささん30歳妊婦。
腹部に雹が直撃した模様、激痛を訴えており出血もみられることから救急車を要請。
しかし晴原は、救急車がきても病院に搬送できないかもしれないと待ったをかける。
辺りは濃い霧に包まれていく。
ヒールフォック
巨大な雹が大量に降り、気温が急激に低下。空気中の水蒸気が飽和することで異常な霧が発生。
濃霧に覆われ車もまともに走れない状況となった。
ケガをした妊婦の状態は、一刻も早く病院に運び込まないと母子共に危険。
そこで晴原がデータから霧が薄いエリアを解析、ルートを確保しSDM本部指揮車両で病院に搬送することに。
また、別のエリアでも交通事故が発生。晴原は交通事故現場で負傷者をピックアップすることを提案するが、それでは妊婦が間に合わないと。
どちらかの命を優先する決断を迫られる晴原は、考えた末に病院に向かうことを選択。
ここまでの経緯を見てきた沢渡は園部大臣に問う。
従来の縦割りを排除し現場に判断を委ねるのは正しいことなのかと。
現場では時に命の選別を行わなければならない場面に出くわす。本来選べないことを選ぼうとすることによって心が壊れていくんだと。
現場に命の判断を委ねてはいけないのだと訴えます。
それでもSDMは現場に判断を委ねると園部大臣は言いきります。
命を救う可能性を最大化するために精鋭部隊を現場に立たせているんだと。
他の誰でもなく災害指揮のスペシャリストの沢渡が現場にいることで晴原は今の判断を下したのではないかと。
さらには立花大臣も沢渡の背中を押す。
沢渡は全力をかけることを決断。もう一名の交通事故の要救助者の搬送を受け持つことに。
晴原は最初から諦めていなかった。同時に2ルートの気象解析を行っていたのだ。
晴原が解析したデータを元に交通事故現場に向かう沢渡と同行する彩。
解析が間に合っていないエリアでは気象を猛勉強している彩の知識が役に立つことに。
交通事故現場に到着したものの、要救助者の容態は一刻を争う状況。
沢渡は付近の防犯カメラ、交通カメラ、カーナビ位置情報を同時に収集しリアルタイムで晴原のデータ解析に連動できないかと大臣が2人いる本部に提案する。
これにより搬送に最適なルートを導き出し、無事に2人の搬送を完了し、ともに命は助かった。
晴原が役所でとった行動からモヤモヤしていた彩が口を開く。
先生は口が悪過ぎる。それは危険な側面はあるが、人を動かす力もある。だからこそ不安を煽ったり萎縮させたりしてしまうこともある。非常時こそ相手の気持ちに寄り添った発言を心がけるべきだと。
場面が変わり、5年前の災害で亡くなった人たち中に立花の秘書であり友人でもある人間がいた。
その現場で避難誘導を行っていた夫である沢渡に救助をお願いしたが、上からの指示に背くことができない沢渡は自分の責務を全うし、結果救えない命があったのだ。
沢渡は決して悪くないが、自分を責める妻の言葉と共に自責の念を募らせる。
そういった背景が明かされた。
しこりを抱えたまま別居していた夫婦関係に区切りをつけるため、沢渡は離婚届を提出。
そして封筒を立花に渡す。
封筒の中身は婚姻届。
沢渡は言う「それともうひとつ。5年前のことでひとつわかったことがある」
場面は変わり晴原に対し
「5年前の災害の遺族が月命日に揃って訪れる合同慰霊碑に献花をしているが、毎回それを避けるように一人だけ前日に参拝している人物がいる」と。
選べないものを選ぼうとしてはいけないという沢渡の発言に真っ先に反応した人物。
合同慰霊碑の前にいたのは…丸山だった。
5話のネタバレ感想
沢渡のウィットで鋭い発言は、ある意味で嫌味や攻撃的なニュアンスが感じ取れ、敵なのか味方なのかどっちなんだろうと少し怖かったです。
しかしながら、むしろユーモアで心強い仲間となりましたね。
沢渡は警察として多くの災害現場を経験してきており、また警察ならではの観察眼は目を見張るものがありました。
今後もSDMにとって頼もしい活躍が期待できそうです。
現場での的確な判断と、各所への的確な指示だし。圧巻でした。
立花も当初は敵っぽい立ち位置で登場してきましたが、単に敵対しているというわけでもなさそうです。
今後制作や方向性で壁となり立ちはだかることはあるかもしれませんが。
第5話まで見てきて、怖い敵として脅威になる相手が実はまだ誰も出てきていないという。
ミスリードを誘いつつ「実は敵ではありません」みたいな。
でも視聴してる人のほとんどが「なんとなくそうだろうな」みたいな空気はありましたよね。
どっちにも転がれるような演出というか、「そうです。敵でした」といった展開でも驚かないというか。
というか新たに出てくるキャラクター全員に対して多少なりともこういった演出されてますけどね。
結局見てる我々がしてやられてるだけなんですかね。
今回はストーリーとしては大きく動くことはありませんが、これからの展開のための肉付けの回といったところでしょうか。
それでも2人の命が助かって、このチームいいなーってグッときちゃいました。
彩に怒られた?というか指摘されて嗜められた場面の晴原、かわいかったですね。
晴原って意外と素直だったりとか、いろんなところでギャップをついてくるし、サイコーです。
そして問題なのが最後のシーンですよ。
5年前の災害で公民館に残されて亡くなった方々の遺族に…ナント丸山がいたんですね。
月命日の前日に慰霊碑に参拝するところ、意図的に遺族であることを隠しているのがわかります。
災害で家族を失ったことから人命救助を志し、SDMに在籍しているって訳でもなさそうじゃないですか。
どんな関係の人が亡くなってしまって、どんな考えを持って、遺族であることを隠しながらSDMにいる理由、めっちゃ気になりますね。
記事では灯の間違った正義感で公民館に取り残された人たちは災害によって亡くなったみたいな書き方されてましたが…
復讐でしょうか、それとも真実を追ってきたのでしょうか。
第6話、気になりますね。
そして最後になりましたが、マジで山Pカッコいいです。大好きです。
まとめ
派手さはないけど重要な要素は散りばめられているといった回でしたね。
本当に敵対する勢力みたいなものがまだ現れていないのですが、これからなんでしょうね。
私は結構そういう「盛り上げるための敵役みたいな要素を必要としていないというか、敵対勢力の火力強くてハラハラドキドキするのが好きじゃないんですよw
安心してハッピーエンドが見たい人です。ぶっちゃけ「俺つえー」で完了してもオッケーです。
なんの話やw
それでは次回へ