2024年7月27日からフジテレビ系で放送がスタートした東海テレビ制作のテレビドラマ『嗤う淑女』。
その第3話を視聴したので感想を書いていきたいと思います。
原作の小説『嗤う淑女』(中山七里 著)は25万部突破大人気小説。海外でも人気なんです。
気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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3話 あらすじ|公式
夫の古巻登志雄(黒田大輔)が商社をリストラされ、作家を目指すと家に籠ってから2年。
『嗤う淑女』公式より
家族に尽くし続け疲れ果てた主婦・古巻佳恵(青木さやか)は、自分の苦しい境遇を理解し巧みな助言を与えてくれる蒲生美智留(内田理央)の言葉に導かれるまま、役立たずの登志雄に対してバスタブで溺死に見せかけた保険金殺人を試みる。
しかし、バスタブの底から息を吹き返した登志雄は…。
果たして、保険金殺人は成功するのか!?そしてその先に待ち受ける佳恵の地獄とは!?
一方、依頼人を泥沼に落とし込んでいく美智留に恐怖を覚え、また中学時代の美智留との秘密から逃げられず怯える野々宮恭子(松井玲奈)の前に、刑事・麻生(大東駿介)が現れて…。
嗤う淑女|3話の流れ
佳恵は登志雄を浴槽に沈めた殺害しようとしたが、お前の魂胆はお見通しだと佳恵の首を絞める。
登志雄は言う、生命保険を高額にしたり怪しかった。酒を飲むふりをして飲んでいなかったのだと。
しかし佳恵の首を絞めていた登志雄は突然気を失い浴室で倒れてしまう。
佳恵は念の為、水に睡眠薬を入れておいたと、登志雄の頭を浴室に突っ込んで殺害した。
美智留と恭子は、ニュースでこのことを知る。
事故じゃないという恭子に美智留は、これは事故だ。自分の父が自殺だったようにと。父が死んだときの回想が入る。
美智留は続ける。あなたの秘密は守るからと。
古巻家では娘たちが、父を殺したのは母なのではないかと話している。
友人の家に泊まるようすすめたのも母で、父の遺体は司法解剖にまわされた。そのうち母は捕まるのではと。
不安になった佳恵は美智留の元を訪れ、ことのあらましを説明した。
美智留は、捜査に協力して事故だと主張していれば大丈夫だと言う。保険金を増額したばかりなので自殺と判断されれば保険金は降りない。万が一他殺と判断されても保険金の受け取りは殺害に関与していない娘であれば彼女たちは大丈夫だと。
佳恵は、自分はどうなるのかと狼狽える。
美智留は、そうならないように手を尽すのだと言う。確認だがご主人にはお酒を飲ませてはいないかと。
佳恵は、飲まそうとしたと。
そこで美智留が激昂する。くれぐれもお酒を飲ませるなと言ったではないかと。
美智留の言葉に驚く恭子。そんなことは言っていなかったからだ。
美智留は言う。飲酒が原因の場合免責事故となり死亡保険金はおりない。そんなの常識だ。他にないかと。
佳恵は、お酒は飲んでいなかったが、睡眠導入剤を飲ませたと言う。
美智留は、常用していると判断されれば同様に免責事故だ。司法解剖を待つしかないと。
佳恵は、なんとかしてくれと土下座する。
美智留は、もう自分の言う通りにしてくれと言う。そして、あなたは何もしていない。不幸な事故だっただけなんだと佳恵に言い聞かせる。
恭子はいよいよ美智留が怖くなりスーツケースを持って逃げ出すも美智留に見つかり縋られ連れ戻される。
警察署では麻生が蒲生美智留の名刺を見ている。
何見ているのだと麻生に話しかけた同僚は、登志雄の死亡事故を担当していると言う。事故か事件か微妙なところ。死亡する3ヶ月前に保険内容を変更し、受取額は3億円。司法解剖の結果が出たら家族に話を聞くと。
麻生は恭子と話した内容を思い出す。鷺沼は恭子が通っていた高校の同級生だと言っていた。鷺沼の経歴を確認し、東京都立十条高校に向かうことに。
十条高校の教師に恭子の話を聞く。実家は茨城で下宿しながら十条高校に通っていたと。そして恭子の出身中学を聞き出す。
麻生は茨城県にある恭子の出身中学校を訪れ、恭子の卒業アルバムを見る。そこには蒲生美智留も掲載されていた。
教師に蒲生美智留のことを訊く。蒲生は両親の離婚で転入してきて恭子と仲がよかった。一緒に住んでいた父親は転入してきてから数ヶ月後に自殺したと。
美智留は恭子に、なぜ中学卒業後に17年もの間自分から逃げていたのかと訊く。
司法解剖の結果、死因は溺死。死亡推定時刻も通報の時間と相違ないと刑事は言う。
アルコールは検出されなかったが睡眠導入剤が検出されたと。
刑事は2人の娘にも話を聞く。
2人は母親を庇うような証言をする。家庭環境については真逆のことを。
後で佳恵が2人に訊くと、保険金のためだと。
警察は事件性なしと判断し、保険金は無事に振り込まれることに。
麻生は再び恭子に話を聞くために喫茶店に。
蒲生美智留を知らないといったのはなぜか。中学時代は仲が良かったと聞いている。蒲生美智留の父親は自殺した。蒲生美智留は虐待を受けていた。本当のことを教えてくれと。
刑事の背中越し、隣の席で美智留は話を聞いている。口止めのメッセージが恭子のスマホに。
恭子は気分が悪いと逃げるように喫茶店を後に。
外に出ると美智留から電話が。やはり美智留とは一緒にいられないと言うも美智留は、あなたの命は私のものだと。
恭子は中学時代に患った難病で骨髄移植が必要だった。移植を受けるにも適合者はなかなか見つかる者ではない。家族すら適合しなかった。
佳恵が買い物から帰宅すると、2人の娘は家を出ていった後だった。通帳もない。
美智留に電話するも電話は不通。事務所ももぬけの殻だった。
美智留は佳恵の2人の娘に会って言う。ご苦労様でしたと。
上の娘は、美智留の言う通りにしたら簡単だったと。
美智留は事前に娘たちに全てを話していた。自分は味方だと。警察に嘘の証言をするよう唆していた。
全て終わったら通帳を持って家を出ればいいのだと。
上の娘は美智留に1億円を振り込んだと言う。
恭子は、もう逃げられないとナイフで自分の手首を切り浴槽の水の中に顔を沈める。
美智留はそれを助け出し、逃げるなんて許さないと言う。あなたには自分と同じ血が流れているのだと。
恭子が骨髄移植を受けるためのドナーに適合した美智留はドナーに申し出て、恭子の命を助けた過去があった。
恭子は改めて美智留に感謝し、美智留を抱きしめる。
嗤う淑女|2話の感想|ネタバレあり
前回から引き続き、古巻家の問題の話でした。
私的には結末は意外でした。最初の相談者鷺沼は全てが露見して自殺に追いやられたじゃないですか。
いや、自殺だったのか…美智留が殺したのかはまだ不明ですが、命を落としました。
今回の話で命を落としたのは相談者の佳恵ではなく、夫の登志雄のみ。佳恵は娘とお金を失ったのでそれはまた別の地獄なんでしょうけど。
得をしたのは娘たち。美智留が能動的に娘に接触して結末を操作したのって、確実に金を得るためなんでしょうか。
娘の協力がないと事故認定が危ぶまれ、そうなると保険金が下りずに成功報酬を取りっぱぐれるから。
そういう解釈でいいんですよね。最初は、なんで急に佳恵を切り捨てて娘に自分から接触したのかと疑問だったんですが、確実に成功報酬を得るために利用する矛先を変えたのかと考えたら腑に落ちました。
恭子が昔難病を患って、美智留に脊髄移植ドナーになってもらって命が助かったという過去があったんですね。恭子が美智留から逃げられない理由の肉付けではありますが、根本的な謎がまだあるんですよ。
①自殺とされている美智留の父を殺したのは本当に恭子なのか
②美智留が恭子に固執するわけ
③恭子が美智留に対して異常に怯えてるわけと17年間も逃げていたわけ
まだ他にもありますが、ちょっとこの3つについて。
①は演出的に恭子が美智留の父親を殺した風に描かれてますが、そもそも本当に恭子が殺したのか。その決定的なシーンはまだ流れていないんですよね。
もしかしたら美智留が父親に虐待を受けている場面に遭遇して、衝動的に助けたら死んじゃった。もしくは恭子自身が美智留の父に暴行を受けそうになって抵抗したら事故的に死んじゃったのかなって思ったんです。
でも以前の回想で恭子は農薬を手に持っていましたよね。ということは、外傷的な死に方じゃなくて薬品の毒性による中毒死じゃないですか。
かといって殺意を持って殺したというより偶発的に死んでしまって、それを自殺に見せかけるよう協力したのが美智留なんでしょうね。
実際のところ、恭子が偶発的に農薬を混入させてしまったように見せかけて、美智留が画策したことなんでしょうけど。
とまぁ、何もわかっていないのに勝手に言っています。
②の美智留が恭子に固執するわけは、正直わかりません。ただ利用しようとしているだけではないとは感じます。なので、もっと精神的な執着に近いものがあると思うんですが、なぜそうなったのかがわからないんです。
性癖的なものなのか、父親の殺害や骨髄移植で同じ血が通っていることなんかは、恭子を縛るものでもあり美智留自身がなにか特別視しているのかもしれませんね。宗教的とでもいいましょうか。
③の、恭子が美智留に対して異常に怯えてるわけと17年間も逃げていたわけについては…。怯える理由はありすぎるくらいあるんですが、中学を出てからずっと逃げているんですよ。
中学で何かあったんでしょう。それは美智留の父親の死の本当の理由を口外しないために、何かを恭子に強いていたから?
美智留の「大丈夫あなたの秘密は必ず守るから」という言葉で恭子は酷く動揺してましたよね。
やっぱり美智留の父親の死のことなんでしょうかね。
今ある情報では一つの答えに終着しませんが、いろんな想像が捗りますね。さて、真実はいかに。
まとめ
恭子がスーツケース持って逃げたとき、美智留が迫ってきたじゃないですか。その時の効果音がホラーのそれなんですよ。
ミステリー通り越してホラーだったの?って思ってしまいました。
原作がしっかりしているとやっぱり面白いドラマになるんですね。演出が過剰かとは思いますが。
この時間帯のドラマにしては思ったより楽しめていて嬉しい限りです。
刑事が着実に美智留へと近づいてきていますが、美智留はまだ余裕そうですね。
もっともっと警察が真実へ近づいてきたらハラハラドキドキするんだろうなと。それも楽しみです。
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