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海のはじまり|6話ネタバレ感想|水季が海を産むと決めた理由がエモい

ドラマ
引用:フジテレビ|海のはじまり公式|https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/

2024年7月1日から放送がスタートしたフジテレビ系テレビドラマ『海のはじまり』。
いわゆるフジ月9の夏ドラマ『海のはじまり』6話を視聴したので感想を書いて行きたいと思います。

内容にはネタバレを含みますので話の詳細を知りたくない人は注意してください。

 

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6話あらすじ(公式)

夏休みを利用して、月岡夏(目黒蓮)が南雲家で海(泉谷星奈)、朱音(大竹しのぶ)、翔平(利重剛)と一緒に過ごす1週間が始まった。最初に迎えた朝、目が覚めると目の前にすやすやと眠る海がいて、びっくりして飛び起きる夏。「起きてねー」と翔平が顔をのぞかせ、南雲家に来ていたことを思い出す。ようやく海も、もぞもぞと目を覚ます。
朝食後、自信満々に髪を結おうかとたずねる夏に「やって!」と喜ぶ海。百瀬弥生(有村架純)に教えてもらった三つ編みを実践しようする夏だが、海に「編み込みがいい!」と言われてしまう。やり方がわからず困る夏。三つ編みだけ練習してきたという夏のことを朱音はクスクスと笑う。
その後、夏と海はかつて海と水季(古川琴音)が暮らしていたアパートへ向かう。すでに部屋は引き払われているのだが、大家さんの計らいで部屋の中に入れてもらえることに。2人で住むには狭い殺風景なワンルームを見渡し、夏は、水季と海が2人で暮らしていた生活に思いをはせ…。

https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/story/story06.html

 

6話の流れを振り返る|ネタバレ

南雲家で始めての朝を迎える夏。ベッドにはいつのまにか海がいた。
子供の行動に戸惑いながら少しずつ慣れていこうとする夏。
今日は水季と海が住んでいたアパートを見にいく2人。
部屋は解約済みだが大家さんが見せてくれ、話も聞かせてくれた。
その後2人は小学校に。ちょうど担任の先生がいたので話を聞く。
夜になり南雲家でご飯を食べて寝る準備をして、疲れを実感する夏。
次のに、夏は海の髪を三つ編みして図書館に。
でも今日は水曜日、図書館は閉館日。
海は大丈夫だと言い、津野にお願いして図書館を開けてもらうことに。
貸切だとはしゃぐ海と津野。

大和は弥生を心配し会いに行き話をする。大和が心配していることを察して弥生は大丈夫だよと言う。
今は自分が海と会いたいから会ってるだけ。好きな人の子供は可愛いと。

津野は夏に缶ビールを渡す。職場で昼から飲んでみたかったのだと。
2人でビールを飲みながら夏は津野に水季の話を聞く。
時間とお金がなくて、あっても子供に全部使って、治療も最低限だけ。過酷な現実を知る。
津野は言う。海と向き合おうというのはわかるが、今更水季と向き合おうというのはキレイゴトだと。
夏はそれでも知りたいのだと言い謝る。
津野は、夏より自分のほうが悲しい自信があると。

夏の母は南雲家に挨拶に訪れ話をする。
朱音は、待つつもりだと言う。夏は色々と考えてれていると。

弥生は仕事の後輩の誕生日を祝う。もうこういう時間をとるのが難しくなると。

朱音は夏の様子から、子供のペースにイライラしないことを褒める。
夏は主体性がない性格なのだと説明する。
朱音は、子育てに向いている。人に合わせられるのは凄いことだと言う。

弥生は水季は全ての決断を自分一人でして凄いと言う。
夏は、後悔しているのかと問う。
弥生は、後悔はしていない。あのタイミングと状況で産んでも自滅していた。だから後悔とは違う。良いことだったとは言えないし今の生活を否定したくなのだと。
そして、子供を産んでいたら夏とも付き合ってなかっただろうと言う。
夏は少しだけ拗ねる。そうなんだと言いながら。
好きにはなってたと思うけどと弥生がフォローすると、夏は喜んだ。
2人は海のプールのお迎えに向かった。

駅のホームのベンチ。夏と弥生の間で海は疲れて眠っている。
弥生は、水季がなんで産むことにしたのか聞いたかと夏に問う。
夏は、やっぱり産むと急に言い出したらしいと言う。きっかけとかないんだと思うと。
弥生は、良かったねと。

水季は人工中絶のために病院に。
病院には患者さんが自由に書き込めるノートが。水季はそれを手にとり、なんとなく開いてみる。
その中に、中絶した人の書き込みがあり、目を止め読む。
書き込みの最後には「どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います」と書かれていた。
水季は共感し、心を打たれて影響され、水季は中絶を踏みとどまることに。
「やっぱ産もうと思っただけ」だと嘯く水季だったが、そう心変わりしたきっかけは…弥生の綴った言葉だった。

 

『海のはじまり』6話の感想(ネタバレあり)

心情や感情の描写が本当に細かくて秀逸ですね。瞬間瞬間ですごく心に刺さるものを感じます。

決して派手な演出ではなくて、それでもただキャラクターの心情がよく伝わってきて、「そうだよねー」と単純に共感したり「そうは言っても、きっとこんな感情を抱いたりしてるんだろうなー」って。

静かだけど非常にリアルなんですよ。心の動きを映像で伝えるのって難しいじゃないですか。でもこのドラマは伝えてるんです。繊細で不確かな心の機微を本当にリアルに私たちの心に伝えてくれているんです。

凄いドラマだなと。

それぞれの立場のそれぞれの感情が全部わかるんです。夏も弥生も朱音も水季も、違う立場だからこそ感じる違う感情が、それぞれちゃんと理解できるし想像できるし共感できるんです。

私は画面越しに見ているだけなのに、ちゃんと切ないし苦しいし葛藤するし涙が出る。

わからないのは津野だけ。

水季が海を産むと決めたきっかけがエモすぎる

本来なら中絶して存在しなかったはずの海が、この世に産まれてくるきっかけになったのが弥生の言葉だったのは本当にエモいです。

弥生が中絶を経験したときに感じた罪悪感と素直な気持ちと、これから出産と中絶の2択を迫られ決断する人が、どんな決断をするにせよ決して間違ったことではないのだと、そして幸せに生きて欲しいと綴った言葉。

それが書かれたノートを産院で偶然目にした水季。

その言葉があったから海は産まれ、今弥生の目の前にいます。なんという巡り合わせなんでしょうか。

鳥肌が立ちました。こういうのを「神様のいたずら」なんて言うのでしょうか。ドラマですけど。

これは予想だにしていなかったので、驚きと同時になんとも言えない感情が心に広がりました。

「運命」なんて言葉が頭に浮かんで妙に納得してしまいましたよ。

他にも

夏と海が水季のアパートに行って、ベランダから「ママこっちから帰ってくる。おーいって」。

そして帰ってくるはずのない水季の姿が。角から出てきてベランダの海に気がついて手を振る。

そういう日常だったんだなって、そういう水季と海の姿がかつてここにはあったんだなって。

ジーンとくるんですよ。

海の靴紐が解けたら先を行って「ゆっくり歩いてきて」と、夏が追いつく間に靴紐を結び直す。

かつての水季と重なって、その場面を回想して、その面影を海から感じることができて…。

微笑ましくもあり悲しい気持ちもあって、心がざわざわしちゃいます。

津野から聞いた話で厳しかった現実を目の当たりにして心が痛んだり…。

亡くなった人への想いと共存するって、言い方悪いですけどしんどいです。それでも夏は自分の知らなかった、水季が過ごしてきた時間と向き合います。

これが夏のやり方なんだなって、そうやって前に進んでいくんだなって、それを優しさと言うのか誠実さと言うのかはわかりませんが、応援したくなります。

そして、弥生ですよ。すごいのは。

いくら自分で抱え込む性格だからって、恋人が昔付き合っていた人との間に子供がいて、水季のことも平然と話をして理解して知ろうとする姿勢なんてなかなかとれるものじゃないですよ。

心の中は本当に複雑な思いがあるだろうし平然じゃないのかもしれないですけど。

それでも亡くなった水季を妬んだり悪く思うこともなくて。むしろリスペクトを感じます。

亡くなった人には勝てないなんてよく言いますけど、そういうのとは違う懐の深さみたいなものがあるんですよね。

弥生には頭が下がります。

海に弥生が編み込みしてあげて、夏が「それ一生できる気がしない」と笑うシーン、「はーい」と2人の声が揃って「今の恥ずかしいね」と言いながらも繰り返すシーン、めっちゃ良かったです。

すごく和んだし微笑ましかったです。

 

まとめ

朱音の言葉が意外に重くて刺さるんですよ。朱音は子育てに向いてない性格を自認しながらも「産んだら最後、死んでも親なんだ」と。

親になるとはこういうことなんだという覚悟を教えてくれました。

その責任と決意と行動って、何より優先されるし、それがどんなに苦しくても、子供を持つとはそういうことなんだって。このドラマのテーマのひとつでもあると思うんですよね。

甘えが通用する部分とそうでない部分をはっきりと突きつけてくれます。良いことだと思います。

そして、夏と海と弥生の結末が気になるところではあるんですが、それはあくまでストーリー上のことで、このドラマの良さってその経緯で感じることができるたくさんの感情に触れられることだと思いました。

さてさて、それでも結末は気になりますよね。どうなるんでしょうか。

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