2023年の夏ドラマ、日本テレビ系『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の第4話が8月5日に放送されました。
これまで3話までに息の詰まるような緊迫感のあるストーリーと鬼気迫る演技の応酬で、非常に見応えのあるドラマとなっております。
それでは早速4話のあらすじと感想をネタバレありで書いていきたいと思います。
ネタバレを含みますので、まだ内容を知りたくないという人は見ないようにしてください。
ちなみにドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』はHuluで全話見逃し配信しています。
Huluでは14日間の無料トライアル期間があるので、まだ試していない方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。
第4話「拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ」あらすじ・詳細
「私……今、2周目の人生なんだ」——— 九条(松岡茉優)は、離婚の話を撤回してくれた夫・蓮(松下洸平)にこれまで自分が体験した『2週目』の人生を打ち明ける。とは言え、こんな話を簡単に信じてもらえるわけがない……そう思っていたが、蓮の口からは意外な言葉が飛び出てくる——— 。
それから1か月、3年D組には静かな時間が流れていた。鵜久森(芦田愛菜)は東風谷(當真あみ)と阿久津(藤﨑ゆみあ)と仲を深め、ついに週末に一緒にお出かけをすることに。鵜久森の周りは緩やかに良い変化を見せ始めていた。その光景にイラ立つ西野(茅島みずき)たちのグループは、九条の担任変更に失敗してからというもの、次の一手を出すこともできず、相楽(加藤清史郎)も不気味な沈黙を続けている。
そんな中、前回西野からの指示にミスを生んでしまった江波(本田仁美)は、常に友人の顔色をうかがって過ごす日々を送っていた。友達という『居場所』を失うことを必要以上に怯える江波。——— と、そんな中、江波は幼馴染の浜岡から想いを告げられ、その返答に迷っている最中だった。すると突然、教室に校内放送が鳴る。——— 「3年D組の江波さん、化学準備室まで来てください」。その声の主は九条であった。「何?急に呼び出して」…なぜ呼ばれたのか全く心当たりのない江波に、九条が問う、「昨晩、浜岡修吾さんという方から交際を申し込まれましたか?」。急に事実を突きつけられ驚く江波。九条は自身の1周目の人生と状況が変わっていないことを確信すると、「その方とは金輪際、関りを断ってください」と告げる。訳が分からずあっけにとられる江波に、九条は衝撃の未来を告げる…「2023年8月31日。江波さんが持っていたカッターナイフで、浜岡さんを刺すことになる日です」——— と。
人を愛するとは何か、自分自身が『居場所』と感じるものは何か。寂しさが覆いかぶさるこの世の中へ、すべての世代に胸の高鳴りを与える第4話……始まる。
ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』公式WEBサイト
第4話『拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ』感想
それでは感想をつらつらと書いていきます。
江波の孤独感を救った栖原の話
親からは出来のいい妹と比較され、愛情を受けられずに家庭で孤立し、友達だと思っていたクラスのグループの皆との関係も上っ面なものだと突きつけられてしまった江波。
常に孤独を感じ、どこにも居場所がないという心の叫びを抑えながら生きてきた中、3こ上の幼馴染である浜岡に告白されました。
そして、浜岡と付き合うことで自分の居場所ができると淡い期待しましたが、浜岡は江波を利用しようとして近づいてきただけという現実を知ります。
江波は浜岡が自分のことを好きなのではなく、何かあると薄々気がついていたようですが、現実を突きつけられ、大きなショックを受けます。
1周目では浜岡から利用されたことで江波が浜岡を刺してしまうという結末でしたが、栖原の協力もあり、そういう未来を回避することができました。
最悪の事態は回避できたものの、江波が感じている疎外感を埋めることは教師である里奈にはどうしようもありません。
そこで今回大きな役割を果たしたのが栖原でした。
栖原が江波に寄せる想い、そして江波の状況から自ら考えた『居場所なんかない』という答えが江波の救いになったことは言うまでもありません。
どっかの誰かに居場所を求めても、相手に嫌われたらそれでお終い。自分が立っている場所が居場所なんだと。誰かがそこにくるかもしれないと栖原は説きます。
そして『同じものを頼んで喜ぶんじゃなくて、違うものを頼んで文句言われない関係を喜ぶようになれよ。この季節にホット頼む俺が…江波のこと好きなんだから』と江波に告白します。
『江波が立ってるその場所こそが居場所なんだって思えば良い。俺はオマエの居場所になんてものにはなれないけど、オマエの居場所には俺はいつだって行ってやれるよ』と。
江波は残酷な現実に打ちひしがれたばかり、浜岡と別れを決断した直後だったため、スグには栖原の気持ちに答えることができず、『ごめん』と断ります。
栖原の恋は叶いませんでしたが、想いは十分に伝わったはず。
非常に痺れるシーンでした。
江波の居場所、疎外感、心の闇は、一教師である里奈にはどうすることもできないところ。
里奈は栖原の恋心を利用する形にはなりましたが、江波の状況を説明し、栖原が動くことを促しました。
こういった前提があっての栖原の行動ではありますが、里奈から説かれた言葉を理解し自分なりに考えて、傷ついた江波を救う答えを見出したんです。
栖原という青年の聡さに驚きと尊さを感じざるを得ません。
見ていて非常に心を動かされました。
ちなみに、江波の妹役の女優さんがとても可愛かったので、女優さんは一体誰なのか?
調べましたので、気になった方は↓コチラ↓の記事をご覧ください。
良好になった夫婦関係にグッときた話
4話でクローズアップされたストーリーはこんな感じだったのですが、他には里奈の夫婦関係についてグッとくるのもがありましたね。
冒頭『人生2周目』だと告白した里奈への返しに『なるほど』と答える蓮。
里奈『え?なるほど?』
蓮が里奈のトンデモ告白を普通に受け入れている状態に逆に軽くパニクって『なるほど?』と聞き返してしまい、緊迫したシーンが一気に和やかになって思わず見ていて笑ってしまいました。
2周目という事実を簡単に受け入れてもらえると思っていなかった里奈は、『なんでそんなに普通なの?』『なんでこんな馬鹿げた話を普通に聞いてくれるの?』と逆に狼狽えます。
蓮は『おかしくなったのか?とか変な夢でも見たのか?と疑って否定するのは簡単だけど、大切な人が真剣な顔で打ち明けてくれたことを、そんな簡単な言葉で終わらせたくない』と言います。
めっちゃ良い旦那さんですね。聞いてて涙が出そうです。
そして『この世界さ、そんなワケないよりそうかもしれないのほうが大事なことが多いじゃん。例えやっぱ違ったってなってもそっかで終わるんだし。全面的に信じることはまだできないけど、里奈が真剣に悩んでいるんだったら一緒に考えることはできるよ。君の夫は』と続けます。
つい先日まで『離婚』云々言ってた夫婦とは思えないほど愛情に溢れ、強い絆を感じました。
そういう流れからの蓮の優しい言葉って、心が揺さぶられます。
蓮はもともと思いやりのある優しい人だったことは伺えたのですが、夫婦間のすれ違いやボタンの掛け違い、また言葉足らずだったり、お互いが優しいからこそ生まれる距離みたいなものがドンドン大きくなって、そういった目に見えない何かが蓮を苦しめてただけなんだなって、改めて思いました。
里奈が正直に素直に蓮に向き合って、ようやくまた同じほ歩幅で前を見ることができるようになったんだなと、二人のやりとりを見て心が温まりました。
いい夫婦だなって羨ましく思います。
窪塚愛流さんの表情の演技が良かった話
それと、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』が学園ものであるという事もあり、多くのキャストが出演しています。
だからこそ毎回役者の演技などの話にもなるのですが、今回も少しだけ。
今回私が注目したのが江波に告白した栖原竜太郎役の窪塚愛流さん。
窪塚愛流さんといえば、みなさんご存知の通り、『IWGP』のキングでお馴染み窪塚洋介さんの息子さんなわけですが。
存在感半端じゃないですね。
演技に関してはお世辞にも上手いとは言えないんですけど、ものすごく引き込まれるような表情をするんですよ。
表情にすごい感情が乗ってるんです。
セリフでの演技がイマイチで、棒読みというか、抑揚がないというか。
それでも江波に告白したときの『…江波のこと好きなんだから』って一言と、その表情にめっちゃ痺れました。
演技はこれからもっと上手くなると思うので、そうなったら物凄い役者さんになるだろうことは必至。
天性の『人を惹きつける力』があります。
今後の窪塚愛流さんの活動には注目していきたいなと思いました。
ちなみにドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』はHuluで全話見逃し配信しています。
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