パリオリンピック・サッカー女子日本代表『なでしこジャパン』が現在グループステージを戦っています。
現在各グループの第2戦までが終了し、我がなでしこジャパンは1勝1敗。
グループリーグの予選を突破して決勝トーナメントに進出する条件とキーマンになる選手を紹介します。
予選突破|決勝トーナメント進出の条件
女子サッカーは12チームがパリオリンピックに出場しており、4チームずつ3つのグループに分かれて予選リーグを総当たりで戦います。
決勝トーナメントに進めるのは、グループAからグループCのそれぞれ上位2チームと、各組3位の中から成績上位の2チーム、合計8チームとなります。
なでしこジャパンが決勝トーナメントに進出する条件
なでしこジャパンはグループC
スペイン・日本・ブラジル・ナイジェリアと同組となっています。
現在グループリーグ2戦が終了しなでしこジャパンは1勝1敗。勝ち点3・得失点差0で現在2位。
日本は次戦のナイジェリア戦で引き分け以上の成績を収めて勝ち点を4以上にすれば、各組3位の中でも成績上位2チームに入ることが確実となり、予選突破が決定します。
大事なことなので2回言います。
次戦のナイジェリア戦で引き分け以上で決勝トーナメントに進出できます。
勝利できればグループ2位で文句なしで予選突破! 最悪引き分けでも決勝トーナメントに進出できます。
パリオリンピック 女子サッカー 日本 対 ナイジェリア は日本時間8月1日0:00キックオフ!
グループリーグ各組の状況
グループA
グループA | 勝ち点 | 得失点差 |
コロンビア | 3 | 2 |
フランス | 3 | 0 |
カナダ | 0 | 0 |
ニュージーランド | 0 | -2 |
グループB
グループB | 勝ち点 | 得失点差 |
アメリカ | 6 | 6 |
ドイツ | 3 | 0 |
オーストラリア | 3 | -2 |
ザンビア | 0 | -4 |
グループC
グループC | 勝ち点 | 得失点差 |
スペイン | 6 | 2 |
日本 | 3 | 0 |
ブラジル | 3 | 0 |
ナイジェリア | 0 | -2 |
A組ではカナダが2戦2勝していますが、例のドローン偵察問題で勝ち点6が剥奪されています。
このことで現在勝ち点は0のまま。グループ3位となっています。
1位は1勝1敗のコロンビア、2位が同じく1勝1敗のフランス。
3戦目の組み合わせはフランス VS ニュージーランド、コロンビア VS カナダのカード。
B組ではアメリカが2戦2勝で予選突破が決定。最終戦はドイツ VS ザンビア、オーストラリア VS アメリカとなります。
C組ではスペインが2戦2勝で決勝トーナメント進出が決定。最終戦は日本 VS ナイジェリア、スペイン VS ブラジルの組み合わせとなります。
ナイジェリア戦のキーパーソン
パリオリンピックで女子サッカー日本代表『なでしこジャパン』が予選突破をし決勝トーナメントに進むために引き分け以上の結果が求められる最終戦。対戦するのはナイジェリア。
この試合でキーパーソンになり得る選手を紹介します。
長谷川 唯 選手
説明不要のトッププレーヤーですが、今更どう説明したらいいのやら。
ポジションは攻撃的なMFで技術は世界でもトップレベル。正確なボールコントロールと状況判断でゴールを演出するパサーであり、自らも得点能力が高い万能なプレーヤーです。抜群のサッカーセンスを誇り運動量も豊富。
長谷川選手がゴールへの生命線であり、彼女が多くボールに触れることで攻撃のリズムを作っていける、まさになでしこジャパンの中心選手といったところ。
今大会初戦ではスペインの厳しいマークを受け、長谷川選手が消されたととによって、日本の攻撃の組み立てが上手くいかず、ボールを支配され敗戦という結果に。
ブラジル戦で大逆転劇を生んだ谷川萌々子選手のスーパーゴールを生んだんは、直前に長谷川選手のプレスからボールがこぼれたことがきっかけとなっています。
またスペイン戦で負傷しチームを離脱した清水選手は古くからの親友であり、現在は所属するマンチェスターCでもチームメイト。清水選手の無念を背負い精神的にもメダルに向けて心を燃やしていると思われます。
前述の通り、所属クラブはイングランドの強豪マンチャスター・シティ。しかも主力選手として活躍しています。
北川 ひかる 選手
WEリーグアウォーズで優秀選手賞を受賞するほどの実力者。
左サイドのスペシャリストである北川選手ですが、大会直前の親善試合・ガーナ戦で負傷してしまい、スペイン戦もブラジル戦もベンチ外でした。
しかし既に全体練習に合流しているという報道もあり、フォーメーションによっては負傷した清水選手の穴を埋めてくれる存在であることは間違いありません。
3バックだとしたら左のウィングバック、4バックなら左サイドバックで、高精度なピンポイントクロスが特徴の超攻撃的なディフェンダーです。
ただ、ケガ明けになるので、ナイジェリア戦に出場したとしても途中交代での出場になるかもしれませんが、非常に期待感があります。
清家 貴子 選手
WEリーグ2023-24シーズンでは10試合連続ゴールの記録を打ち立てた点取り屋。この記録は日本サッカー界の新記録なんです。同シーズンでは合計20得点でリーグ得点王を獲得。
今夏にイングランドのブライトン移籍が決まっている注目の選手です。
とにかくスピードを生かしたドリブル突破は圧巻で、異名は『赤い稲妻』(赤は15年所属していたクラブ浦和レッズのチームカラー)。
高い得点力もさることながら、抜群の攻撃センスで相手DFを翻弄します。
パリオリンピックの予選リーグ2戦では不発ではあるものの、清家選手の得点力が爆発する瞬間がくるはずです。
谷川 萌々子 選手
ブラジル戦でのAT大逆転ゴールを決めたシンデレラガールの谷川選手。スーパーゴール直前のPKを獲得したのも谷川選手。
18歳の新風である彼女に関しては、もはや技術論でも精神論でもなく『持ってる』ことが最大のポイント。
こういった大きい大会で大きな結果を出す選手というのはいつの時代にも存在するのですが、今回のパリオリンピック最大のサプライズとなったのは谷川選手の『持ってる』何かです。
ジョーカー的な役割でもなんでもいいので、どこかで試合に出場させれば『何か』が起こる。
なでしこジャパンにとっての勝利の女神。谷川選手とともにメダルを目指しましょう。
他にも
スペイン戦で先制点を上げた藤野あおば選手も非常に優れた選手で期待が高いのですが、ブラジル戦後に車椅子姿が目撃されています。もしかしたら負傷しているのか不安ですが、大会中の回復が間に合えば絶対に必要な戦力なのは確かです。
田中美南選手はPK失敗など今大会では調子が上がっていませんが、その実力は折り紙つき。精神的支柱にもなり得る選手なので、調子を上げさえすればキーパーソンの一人として名前が上がります。
他にキーパーソンと言えるのは、宮澤ひなた選手、熊谷紗希選手、長野風花選手など、とにかく実力さえ発揮できれば活躍することは確実です。
まとめ
パリオリンピックの女子サッカー『なでしこジャパン』が予選突破し決勝トーナメントに進出する条件とキーパーソンになり得る選手の紹介をさせていただきました。
次戦のナイジェリア戦で引き分け以上で決勝トーナメントに進出となりますので、精一杯応援よろしくお願いします。