2024年4月24日より放送が開始されたフジテレビ系列のテレビドラマ『ブルーモーメント』。
第7話の感想を書いていきたいと思います。
第7話 線状降水帯×土石流…総力戦で命を守れ![公式あらすじ]
「私が奪った、あなたのかけがえのない人の命を―」。
フジテレビ『ブルーモーメント』公式より
突然、上野香澄(平岩紙)から告げられた晴原柑九朗(山下智久)。戸惑う雲田彩(出口夏希)。上野は5年前の関東南部豪雨の時、園部灯(本田翼)と一緒にいたこと、そして灯の指示通りに行動した人たちは皆助かっていたことを打ち明ける。無線でその話を聞いていた園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)は、なぜ灯が危険を冒してでもその場を離れたのか上野に尋ねる。そんな中、指揮車両にアラートが鳴り響いた。
海上竜巻に巻き込まれた気象観測船と漁船が接触事故を起こした。さらに観測船は多量の水蒸気を観測していた。晴原は、「その水蒸気が線状降水帯を生みだし、東海地方で集中豪雨が起きる」と予測する。園部肇一(舘ひろし)が『国際防災会議』で不在の中、現場の指揮のみで動くことになったSDMメンバー。要救助者の気象観測船 船長・保科正樹と晴原は連携を取る。
船内では幾度となく危険にさらされる中、晴原は混乱している要救助者を勇気づけ遠隔での解析にあたる。そして、集中豪雨の危機も迫る中、園部の代わりに立花藍(真矢ミキ)が指揮を執ることに。
それぞれの悩みや、想いがある中、SDMの総力をかけ対応にあたるのだが…。
『ブルーモーメント』7話の流れ(ネタバレ)
晴原に灯の命を私が奪ったと告白した上野は、夫と海斗に先に帰るよう伝える。
本部に戻った晴原と彩と上野。
上野は5年前の災害のことを回想を踏まえて話し始め、SDMのメンバーもインカムで聞いている。
灯は例の公民館で、避難するため外に出ようとする人たちに浸水予測を伝え、屋上に避難指示をしてその場を離れます。
上野を含め灯の指示通り屋上に避難した人たちは助かったが、情報が錯綜する中で疑心暗鬼になる避難民。
屋上では避難時に迫り来る水に怯え、誰かが屋上の鍵を閉めてしまい、屋上に避難しなかった者たちは亡くなった。
扉を叩く音がしても確かめる余裕がなかったこともあり、多くの人間を見殺しにしてしまった生き残った罪悪感から、この事故の真実を語れる人はいなかったのだ。
優吾はインカムで問います。灯がなぜその場を離れたのかと。
言葉に詰まる上野に、晴原は「その先を口にするのは今じゃなくていい」と。
上野は自分を許してはいけないと、当時出版されるはずだった灯の責任を問う記事を、伝手から握りつぶしたのだと。
灯が危険な目に遭うとわかっていて灯の手を離してしまった自分自身のために、灯の死に注目が集まることや真実を知られることも避けたかったのだと。
そこでアラートが鳴る。
海上竜巻による船舶事故で漁船が沈没。乗組員は気象観測船に避難。
気象観測船も損傷し、竜巻を避けながら救助を行うと協力要請が。
海上の気象データ分析により、東海地方で線状降水帯が起こる可能性が高い。
5年前と同等の集中豪雨が起こると予測。
集中豪雨のエリアを絞るため、気象観測船が計測した1分毎の水蒸気観測ログが必要である。
そのために至急気象観測船を救助してログを回収することに。
上野にもサポートをお願いし、彩と3人で気象観測船の対応に。
気象データから風と波を読みながら気象観測船を巡視船の位置誘導。
船では観測室で火災発生、破損箇所から浸水もあり、このままでは沈んでしまう。
気象観測船が巡視船に到着する前に無線及び信号をロスト。
5分後、海上保安庁から無線が。
気象観測船は沈没…ただし、沈没前に離脱した乗組員全員を保護し、水蒸気観測データも無事とのこと。
送られてきたデータを元に解析を開始。
そこに丸山も合流し総力戦に。
豪雨による危険箇所を洗い出し、各方面に避難を呼びかけるよう本部に掛け合います。
消防班は監視活動に。救護班は現場救護体制に。
それぞれが現場へ向かいます。
集中豪雨の予想時間の前半が終了、物的被害はあるものの人的被害は皆無。そして後半へ。
ボーダーエリアで崖崩れが同時多発し一部住人の避難遅れが発生。
家財に挟まれた要救助者の状態から現場で緊急オペを行うことに。
また、晴原は危険エリアとボーダーエリア以外のノーマークエリアで気がかりなエリアを洗い出す。
上野は崖崩れ現場の対応を代わり、晴原をノーマークエリアの解析をするよう促します。
崖崩れ現場ではなんとか救助が完了したが、医療器具を片付けている汐見の頭上で天井は崩落。
それを助けるために優吾がケガを追ってしまい、現場でさらなる崖崩れが発生。なんとか難を逃れた二人。
そして集中豪雨は去っていった。
しかしノーマークエリアで土石流発生の危険を予測。
緊急で避難が必要である。
そこで警察班の沢渡が警察の部隊を率いて住民の避難誘導にあたることに。
晴原は葛藤する上野にSDMに残るよう説得。
そして晴原は土石流が起こるタイミングを測るために現場へ。
上野はSDMのジャケットに再び袖を通し晴原とともに現場へ。
避難誘導を終え、予測通り大規模な土石流が発生。
その後再び大規模な土石流が発生。
何か違和感を覚える晴原。
「ここに来る。ここに土砂が来る」
第一波の土石流が二波の進路を変え、晴原たちがいる現場へ土石流が向かってきます。
晴原は現場のスタッフに避難を指示し、自らは避難用バスを安全な位置へ誘導。
その直後に土石流が晴原を襲うも、上野が晴原を突き飛ばし自らが犠牲となった。
7話終了
『ブルーモーメント』7話ネタバレ感想
上野が灯の死の真相を半分ほど教えてくれましたね。
残った謎は、なぜ灯がその場を離れたのかなんですが…。
誰かを助けるため、もしくはさらなる避難誘導のためという理由がしっくりくるのかなと。
でも、それなら上野が言葉に詰まる必要がないんですよ。
安っぽい言い方をすれば正義のための行動なわけですから。
しかし、言葉にするのを憚れる、もしくは言いにくい理由があるのなら、それは何なのかと気になるところです。
そして上野に関してなんですが、ここまでの事実を聞いた上で言うなら、別に悪くなくないですか?
4話ででてきたサバイバーズギルトという言葉を借りれば、生き残ってしまった罪悪感に苛まされていたということなのでしょう。
いや、弱いです。
SDMが正式運用するまでは他言しない、その秘密を丸山と共有しながら、口を閉ざし続けたにしては理由が弱いんですよね。罪悪感なんてものは。
違うんですよ。
まだ明かされていないところに重大な何かがあるんです。
そして、上野は晴原を庇って土石流に…
あれってダメなやつですよね。生きてはいないですよね。
そりゃないですよ。
SDMは一体どうなってしまうのでしょうか。
まとめ
SDMの活動に関して、正式運用するためにどうこうするみたいな、政治的な場面に全く興味が持てないのは私だけでしょうか。
ただただ、本部や現場で展開されるSDMの人間関係がエモすぎて。
そういう要素だけでも満足できます。
もしかしたら、そこ以外に評価できる箇所がない…のか…?
次回も楽しみにしておきます。