2024年4月24日より放送が開始されたフジテレビ系列のテレビドラマ『ブルーモーメント』。
第3話の感想を書いていきたいとと思います。
『ブルーモーメント』3話公式あらすじ
SDM 気象班統括責任者・晴原柑九朗(山下智久)は助手の雲田彩(出口夏希)、そして上野香澄(平岩紙)と共にSDM医療班候補者のプロフィールを見ていた。
フジテレビ『ブルーモーメント』公式より
新たにSDM消防班統括責任者となった園部優吾(水上恒司)も加わり、SDM医療班候補者たちの研修初日を迎えるが、晴原は候補者に向かい相変わらず罵詈雑言の嵐…。
候補者の中に、天才脳外科医と言われていたが怪我で二度とメスは握れないと言われている汐見早霧(夏帆)がいた。初期治療ならありとあらゆるケースに対応できると豪語する早霧だったが、復帰するための腰掛けのスタンスに「迷惑だ」と言葉を返す晴原。
そんな中、強風注意報が出ているエリアに火災が発生する。晴原はSDM出動の指示を出すが、研修初日の出動に医療班統括責任者の志賀浩一郎(神保悟志)と共に困惑する医療チーム。現場へ向かうと火の勢いが収まらない危険な状態が続いており、多くの要救助者たちが苦しんでいた。火災を食い止めるため、SDMのメンバーは地元消防隊とも連携を図る。
医療チームでは、志賀が難癖をつけ早霧に治療ではなく雑用を命じる。その中でも鋭い洞察力で要救助者の症状の原因を把握する早霧だったが、彼女には、自身の怪我のきっかけとなった忘れられない過去の記憶があり…。
『ブルーモーメント』3話の流れ(ネタバレ)
SDMの専属医療班の候補の中に天才脳外科医と呼ばれた汐見早霧(夏帆)がいた。
しかし手の怪我で二度とメスは握れないと言われているが…
初の専属族医療班の研修中に強風注意報が出ているエリアで大規模な火災が発生。
そこは過去にも大火が起こった地域でもあった。
強風時の火災は延焼速度が早いという危険に晴原はSDMは出動を決め、医療班とともに対応にあたることに。
現場では大勢の怪我人に医療班が初期治療に従事し、晴原は高台から風を読む。
医療班統括責任者の志賀浩一郎(神保悟志)は政治的キャリアの保身のため、現場でミスが起こることを恐れ、手の怪我を理由に汐見を資機材管理に指示。
初期治療から外されてしまった汐見だが、ひとりの患者の様子から高血圧緊急症の疑いを見抜き治療にあたろうとするも志賀に認められなかった。
その様子に優吾は汐見の実力を垣間見、経歴を調べるよう本部に依頼。
晴原は現地の気象にフェーン現象が起こっていると分析。
過去の大火を凌ぐ被害を予測し、風の向きと風速予測から詳細な放水の指示まで行う。
また4月には高すぎる気温から熱中症の危険も示唆。
数々の難題が迫っている中、本部から伝えられた汐見の経歴詳細。
3話冒頭での汐見の回想にあったように、かつて汐見が救った患者である少女が病院屋上から飛び降り、それを救おうとした際に手を怪我した過去が。
メスが握れないのは怪我だけのせいではなく心の問題だと晴原は見抜き、もうメスは握れないだろうと汐見に現実を突きつける。
そして、希望を捨て絶望し、絶望し切ったその先にあるものを心に刻めと。
晴原は風が複雑に変化している延焼拡大ポイントに向かい風向きなどから起こりうる被害を予測。
避難所では熱中症が続出する中、一人の救助者の体調が急変し危険な状態に。
彩はインカムで汐見に見解を問うが、それに反発する志賀に白い目が向けられる。
汐見は過去を振り返りながら自問自答。そして現場に向かうことを決意する。
志賀は汐見の行動に対し「君に治療行為はさせない」と言い放ちます。
汐見は「あなたの指示は受けない」と今の自分でも救える命はあるんだと奮い立ち現場に向かって走り出す。
晴原は発足したばかりの医療班全員に「正しいことをしろ」と熱い指示を送る。
バトンは繋がった。
晴原が気象予測をし、消防が救助を、そして医療班が命を救うのだと。
医療班も汐見の援護を望んで立ち上がるが、それでも志賀は認めないと言い放つも園部大臣に諭される。
志賀は憤慨し、SDMのジャケットを脱ぎ捨て現場を後にした。
汐見は現場に向かいながらもインカムで的確な指示を出す。
現場に到着した汐見は体調が急変した救助者を肺血栓塞栓症と診断し即時治療に。
重篤化した救助者にAEDと心臓マッサージで心肺蘇生を試み、心肺が再開。
家事現場では晴原の的確な気象予測と的確な指示で鎮火。
災害現場でも仕事を終える。
晴原は、医療班統括責任者だった志賀が脱ぎ捨てたジャケットから『医療班統括責任者』のバッジを手に取り、それを汐見に。
汐見はそのバッジを手に取る前に、向き合わなければならない患者がいると、例の少女の元へ。
クリアになった気持ちや後悔の正体、そして正直な気持ちを少女に伝え、ようやく汐見は区切りをつけることができた。
そしてSDMの新たな医療班統括責任者が誕生する。
また、5年前の災害における灯の行動を非難する記事が出ることに。
そして3話終了
『ブルーモーメント』3話ネタバレ感想
SDMに災害救助において重要な役割を担う医療班が整い、重要なピースが揃いましたね。
気象予測、消防・レスキュー、災害医療。
それぞれが信頼し合い、全力で自分の仕事を全うし、次へとバトンを繋ぐ。
正直、ここまでまとまる前にもっと『すったもんだ』があるのかなと思っていましたが、割とすんなりチームの輪ができてホッとしました。
そして、ようやく汐見の人物像やバックグラウンドが明らかになりましたが、これまでもサブリミナル的に汐見が出てくるシーンが挟まれていたりしたので、気になってたんですよ。
これで出揃った感じありますね。
あと気になるのが、ちょいちょい出てくる真矢ミキさん。
政治家で園部大臣と敵対している感じ?くらいはなんとなくわかるのですが、恐らく詳細が明らかになるにつれて、役割としての重要度も増すことでしょう。期待です。
それにしても今回は『汐見回』ですね。
手のケガと共に乗り越えられなかった心の問題を、災害医療の現場で命と自分に向き合い考えます。
過去のこと、今置かれている状況、これからすべきことなど、あらゆる感情と思考と判断と展望が渦巻く中、前に進む決断をし、今まさに生まれ向けられた『信頼』と『期待』に全力で応えようとします。
短時間で人が成長し、何かを克服していく様って心が動かされますよね。
人が人を信頼する瞬間や、さらにその先の絆が生まれる瞬間を上手に描いているドラマだなと感じました。
晴原の優吾にある信頼はすでに固くなっており、見ていてまだちょっとむず痒いんですが熱い気持ちになります。
盛り上げるためにこれから大きく衝突することもあるんでしょうが。
そんなところも楽しみです。
また、汐見がメスを握れなくなった原因となった少女の件ですが。
ドラマ内でそれなりに時間を割いたにしては感情移入しきれなかったなと思ってます。
もう少し丁寧にエピソードを伝えてくれてたらもっと良かったのになと残念。
確かに本筋ではないのかもしれませんが、汐見を語る上では超重要な過去じゃないですか。
もっとエピソードに時間を使えというわけではなく、同じ時間でももう少し心に刺さる見せ方はなかったのかと…。
最後に、今回も言いますが山Pがカッコ良すぎです。
まとめ
SDMの体制として役者が揃った感がありますね。
まだあまり語られていない人物なんかもいますが、大枠こんな感じなんでしょう。
これから中盤にかけての人間ドラマに期待しましょう。