7月13日から放送がスタートした日テレ系連続テレビドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』。
第1話が放送されたのでネタバレありで感想を書いていきたいと思います。
ドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』はhuluで過去放送話が見放題で配信されています!
公式 あらすじ
「あなたは誰?必ず家に帰してあげるからね」――。どこの誰かもわからない“名もなき遺体”の身元を特定し、家族のもとに帰すことが仕事の『警視庁身元不明人相談室』。捜査官の三田みた桜さくら(小芝風花)は、誰も行きたがらない地味な部署に自ら志願して配属された変わり者。10歳上の生真面目な同期・月本つきもと真まこと(大島優子)とは性格も趣味もまるで正反対。顔を合わせれば言い合いばかりだが、一人でも多くの身元不明者を家族のもとに帰してあげたい気持ちは一緒。そんな2人とは裏腹に、上司の利根川(吉田鋼太郎)や、堀口(戸次重幸)、武藤(半海一晃)相談室のメンバーは無気力で緊張感ゼロ……。
日テレ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』公式webサイトより
のんびりムードの相談室に、珍しく捜査一課と科捜研の若き両エース・手嶋(阿部亮平)と菜津(柳美稀)が捜査の協力を求めにやって来る。なんと、都内の中学校にあった人体骨格模型が本物の人骨だったのだ。鑑定の結果、その白骨は約1年前に亡くなった人のもので、殺人の可能性もあるという。「被害者の推定年齢は20代後半から30代の男性」――菜津の報告に、真は思わず息をのむ…。一方の桜は「やったりましょう!白骨遺体の身元、うちらが絶対突き止めましょう!」と、やる気満々!
その直後、事態は急転。中学校の理科教師・西川(坂本真)が、遺体を標本にするため薬品で白骨化させたことを認めたのだ。標本マニアの西川は、動物の死骸を探すために入った奥多摩の山中で、見ず知らずの男性が崖から飛び降りるところを目撃。人間の標本を作る絶好のチャンスと見て、その遺体を持ち帰ったが「殺してはいない」と言う……。
桜たちは、科捜研の早瀬所長(高島礼子)の協力を得ながら西川が持っていた遺留品を頼りに遺体の身元を突き止めることに成功。ところが……男性の妻は「違います、夫じゃありません」と、なぜか遺体の引き取りを拒否して……。男性は本当に自殺!?家族が引き取りを拒否するワケは!?桜&真の年の差バディが真相究明に奔走する…!!
『GO HOME』1話の流れをざっくりと ネタバレあり
連続強盗事件の犯人グループを逮捕した現場にあった人体骨格模型は本物の人骨だった。
身元不明相談室に勤務する三田桜。
日本では年間400名以上の身元不明のご遺体が自治体に無縁仏として引き取られている。
法的に行旅死亡人と呼ばれる彼らの身元を突き止めてご家族のもとへ帰すこと。
それが警視庁身元不明相談室の仕事である。
捜査一課の手嶋と科捜研の早瀬が訪れ、一昨日発見された白骨遺体について協力を仰がれる。
大木戸学園から盗み出されそうになった理科の教材の人体骨格模型が本物の人骨だった。
鑑定の結果1年から1年半前の白骨遺体。頭蓋骨と右腕骨折。20代後半から30代前半男性。
殺人事件を視野に捜査一課が動いている。
学校の理科講師の西川が4年前に大木戸学園に着任する前からあった。
しかし白骨遺体は約1年に亡くなっている。
西川は動物標本のマニアで、自ら骨格標本を作成し紹介している専門的なサイトの運営者だ。
隠し持っていた標本の記録ファイルに人間の遺体とその骨格標本の写真が。本人も認める。
だが殺してはおらず、自分で崖から落ちたと言う。
動物の標本にする死骸を探しに山に入ったら人が飛び降りるのを目撃する。
助けようと思ったが崖下ですでに死んでいた。
人間の標本を作る絶好のチャンスだと衝動を抑えられなかったと言う。
死体損壊罪として送検すると。これ以上の事件性はなく一課は手を引いた。
身元不明相談室が身元捜索を続けることになった。
西川が残していた遺体の写真と遺留品のロゴからバスケットボールのチームが浮上。
遺体は東京ベイカーズの富田純也選手だと確定。
遺族である富田の妻の元へ確認のために訪れる桜と真。
妻が言うには一年前から行方不明だとか。似顔絵と写真を見せても妻は夫ではないという。
その反応から夫であることは確実だが、妻は他人の空似だと。
室長に報告すると、これ以上踏み込むなと。
自分たちは最初から望まれてない。大切な人の私を告げて僅かな望みを断つ疫病神なんだと。
手嶋は身元不明のひき逃げ被害者の写真を真に見せるも真は首を振る。ホッとする手嶋。
桜と真は仕事を休む。
桜は富田のことを調べる
代表にも選出される選手だったが骨折をしてリハビリするも以前のプレーが戻らずそのままチームを去ったと。
真は富田の家に訪問し妻と話をする。真も長いこと誰かを待っていると。
富田がいなくなったのは自分を庇って富田が骨折したから自分の責任。もし富田が自殺したなら自分が殺したようなモノ。自分の元には帰ってきたくないだろうと。
そしてもう構わないでくれと言う。
2人は独自に捜査を続けると、偶然富田のサインがあった蕎麦屋を見つける。
どうやら死ぬ直前に訪れたようで、スマホを充電し、カツ丼を食べて行った。
ケガを治して活躍できるといいねと店主が言うと、富田はケガのせいではなくもっと前に限界を迎えていて、骨折を言い訳にしていたんだと言ったそうだ。
富田は自殺ではないと確信し遺留品に残っていなかったスマホを探しに死亡現場の山に向かう身元不明相談室のメンバー。
奇跡的にスマホを発見し科捜研に出すもデータは復旧できなかった。
桜と真は富田の妻を訪れスマホを見てもらう。データは復旧できなかったが、富田が最後に撮った写真画像だけはクラウドに同期されていたとCDに保存したものを持ってきた。
妻は見たくないと言うも桜と真で今までに調べたことを話して説得する。
そして富田が撮った最後の写真の画像を見せる。画像には夕陽が写っていた。
桜はきっとこの景色をあなたと見たかったから夢中で撮影したのではないかと言う。
妻は画像を見て、まるでバスケットボールみたいだと言う。
だから手を伸ばしちゃったのかな。誰よりも真っ先にボールに向かう人だったからと。
『GO HOME』1話の感想 ネタバレあり
ゆるい笑いも織り交ぜつつ、決して派手さははないがしっかりと物語を紡ぐ。警察関連の作品としては落ち着いた雰囲気で進むドラマです。
内容的にもハートフルで、色々考えさせられるような、そんな作品です。
富田が自殺ではないと説明するときに三田桜の経験談のような自殺シーンの回想が入る。
月本真には20代から30代男性の誰かが行方不明で現在進行形の描写がある。
桜は歩道橋から飛び降り自殺を試みた過去があり、真は今も帰らぬ誰かを待ち続けている。
そして、亡くなった人の気持ちに寄り添い、残された人の気持ちに寄り添う。
身元不明相談室に勤務する2人にはそれができる。
本当に作品としてよくまとまっていますね。
今期の警察系ドラマで話題作といえば『ギークス』が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
比べるものではないのはわかっていますが、どうしても比較してしまいます。
『ギークス』があまりにも内容がないので、この『GO HOME』を見習って欲しいなと。
もちろん目指すものや中身や方針が違うのはわかっているんですが、あっちがあまりにも酷いので…。
それにしても警察に身元不明相談室という専門室があるなんて知りませんでした。
またそんな…と言ったら失礼ですが、そんな地味な部署を舞台に作品を作るなんて考えもしませんよね。
ただ、身元不明者の特定を専門にしているだけあって、数々の人間ドラマが展開されそうです。
亡くなった方にも家族や恋人や友人がいて、残された人もあらゆる思いを抱いていると思うんです。
そういった話をひとつひとつ丁寧に心理描写しながら制作してくれるんだろうなと、今後にも期待が持てますね。
1話ではバスケットボール選手の旦那さんが行方不明で、その原因が自分にあると自責し夫は自分の元には帰りたくないだろうと死亡確認を拒否してしまう妻。
そして、その誤解や頑なになった心をゆっくりと溶かそうとする二人。
そのやりとりの中で心が温まるような言葉があって、思いやりと優しさに溢れていて、素晴らしいドラマだなと見ていて心が洗われました。
派手にドンパチやったり難解な事件を紐解いたりするだけが警察ドラマじゃないんだぞと教えてもらったような気持ちになりました。
まとめ
ドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』はhuluで過去放送話が見放題で配信されています!
常に身元不明で亡くなった方が題材となる作りなので、どうしても重たくもあり、それでいて様々な角度で人の心に寄り添うドラマですね。
非常に穏やかな気持ちでたんたんと視聴でき、それでいて静かに心を動かされるドラマです。
あまり話題になていないように思えるのですが、回が進むにつれて評価は上がっていくのではないでしょうか。
今後も期待できる作品です。