2024年7月27日からフジテレビ系で放送がスタートした東海テレビ制作のテレビドラマ『嗤う淑女』。
その第8話を視聴したので感想を書いていきたいと思います。
原作の小説『嗤う淑女』(中山七里 著)は25万部突破大人気小説。海外でも人気なんです。
気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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8話 「本当の敵を裁く夜」あらすじ|公式
野々宮恭子(松井玲奈)の実家で奇妙な共同生活を送っていた蒲生美智留(内田理央)だったが、恭子との関係は激化し、対立は決定的なものに。
そんな中、家族に抑圧されていると思い込み、鬱屈した日々を過ごしていた恭子の弟・弘樹(前田拳太郎)は、美智留の言葉に心を動かされ、自分の本当の敵は“家族”の“誰か”であることを強く自覚する。
そして、ある日、暴走した弘樹の狂気と正義感はその“誰か”に向けられて…。
『嗤う淑女』公式より
一方、刑事の麻生(大東駿介)は執念の捜査が徐々に実を結び、美智留に限りなく接近するが…。
嗤う淑女|8話の流れ
恭子は再度、弟の弘樹の仕事場で美智留殺害について協力を打診する。
断る弘樹に手伝えと迫るも弘樹は、お前の方が嘘つきではないかと。この前美智留に暴行しているところを見た。あの時に悪魔みたいな顔をしていたのはお前だと。
恭子は違うのだと弁明しながら立ち去ろうとする弘樹の服を掴む。離せという弘樹を掴んで離さない。
そこに父の孝之が止めにきて弘樹を引き剥がし倒し、お前は本当にどうしようもないなと吐き捨てる。
家族4人の夕食。美智留は仕事で遅くなるからホテルに泊まるとのこと。
弘樹はお茶を入れに台所に立ち、3人のコップに睡眠導入剤を混入した。
食後、自室に戻り眠い目をこすっていると、恭子のスマホに麻生から電話が。
麻生は、大島の死に美智留と恭子が関わっているのではないかという。美智留に殺人の片棒を担がされたのではないか。恭子も被害者ではないのかと。
電話中の恭子の部屋のドアが開き、父が恭子に話しかける。恭子は急いで電話を切った。
父は眠いからもう寝ると言い去っていった。
麻生は電話口で父親の声を聞き、恭子が実家にいることを悟る。
弘樹はバールを片手に両親の寝室へ行き、寝静まったことを確認する。
次に美智留がいないことを確認し、恭子の部屋に忍び込んだ。
バールを振り上げ、寝ている恭子に振り下ろした。何度も何度も、返り血を浴びながら。
弘樹は、美智留を守ったのだと高揚する。恭子の死体をリアカーで運んでいると、「そこで何やってる」と父が声を上げる。その血はなんだと。弘樹は冷静に、豚を一匹片付けたという。
父は恐る恐る被せられたシーツを捲りリアカーの荷台の物体を確認し、驚き腰を抜かす。「嘘だろ」と狼狽し、悲しみ、呻き泣きながら恭子の遺体に縋り付く。
そんな父を後ろからバールで殴りつけ、弘樹は殺害した。
それを目撃してしまった母は逃げようとしたときに物音を立ててしまい、すぐに隠れてなんとかやり過ごした。
焼却炉に2人の遺体を運ぶと、美智留の幻影を見る。
「早く焼却しないと」という美智留の言葉に従い、弘樹は遺体を焼却した。
幻影の美智留は弘樹を褒める。弘樹は、これで美智留に相応しい人間になれたかと訊く。美智留は、もちろんだと答える。
次の日、麻生と部下が恭子の実家を訪れた。麻生は、作業場で血まみれになって何かを叩いている弘樹に声をかける。何しているんだと。
弘樹はゆっくり振り返り、正気を失った目をして、骨を砕いているのだという。
弘樹は逮捕され、恭子の実家には規制線は張られた。
取り調べ室で麻生は弘樹に訊く。恭子と父親を殺したのはお前かと。弘樹は、自分は悪いことはしていないと落ち着いて答える。奴らは自分の自立を阻む壁なのだ、やらなければやられるのだと。
麻生は、どういうことかと訊く。
弘樹は、いつか父に殺されるのではないかと思っていた。恭子も同じ、あいつは殺人者で父より酷いかもしれない。従姉妹の美智留を殺そうとしたのを自分は阻止したのだと。
麻生は、美智留が従姉妹であることに驚愕した。そして、家族を殺すように仕向けられたのではないかと問う。
弘樹は、美智留は被害者だという。自分が美智留を守りたかったのだと顔を綻ばせる。
DND鑑定から、殺されたのは恭子と父の孝之だと判明。
1年後
蒲生美智留のもとに宮園守という1人の男性が再就職に困っていると相談に訪れる。
美智留は言う。あなたは都議会議員の南城の裏金作りで起訴され有罪になった。罪を着せられただけではないのか。酷い仕打ちだ。このままでいいのかと唆す。あなたの敵は誰ですかと。
それをデスクから見ている一人の女性。恭子の代わりの新たなアシスタント役。
以前、妻の佳恵に殺害された古巻登志雄の保険金を姉と一緒に持ち逃げした姉妹の妹、里美だ。
麻生はまだ蒲生美智留を調べている。足で証拠を探すしかないと。
宮園は再度美智留の元に訪れた。南条に再就職を申し出たがダメだったと。
美智留は、宮園が以前政治家を目指していた事実から、政治家になるべきだと焚き付ける。政治家の特権を力ずくで奪うのだ。あなたは南城の後継者に相応しいと。
歩きながら里美は美智留に訊く。前のアシスタントはどのようなあ人だったのかと。
美智留は、幼馴染であり従姉妹でありかけがえのない存在だという。
里美は、そんな人を殺したんですかと訊く。驚く美智留に里美は続ける。美智留のまわりにはたくさんの死体が転がっていく。ブラックホールの中心のようだ。巻き込まれて死んでいく。自分の父親もそうだった。私はそれを見るのが好きなのだと。
美智留が、怖くないのかと訊くと里美は、怖いからいいのだ。最高なのだという。
テレビでは、都議会議員の南城が刃物で襲われ、元秘書の宮園が捕まったというニュースが流れてる。
そこに美智留の事務所のインターホンが鳴り、麻生と部下が入ってきた。
麻生は言う。南城が襲われるかもしれないという通報があった。蒲生美智留というコンサルタントが関わっているかもしれないと。
美智留は、あなたが通報したのかと里美に訊く。里美は、わかっちゃいました?と笑顔で答える。そして美智留に近づき耳元で、自分は美智留の後継者になれると思うと言う。
麻生は美智留を連行した。
取り調べ室で美智留は、南城の件で証拠はあるのかと言う。
麻生は、証拠などないだろうという。今回はその件ではない。自分はずっと前から美智留を調べていたと。
美智留は、何かわかったのかと訊く。
麻生は言う。あなたに関わった人はことごとく死んでいくと。
美智留は、よくできた話だが証拠はないと言う。
麻生は鷺沼を覚えているかと訊く。彼女は勤めていた銀行から2億円ものお金を横領した。その金を手にして用済みになった鷺沼を殺したのではないかと。
美智留は、ミステリーとしてはつまらない動機だと言う。
麻生は、現実の事件はつまらないものなのだと諭す。そして、証拠があると映像を見せた。
PCモニターには、美智留がビルの非常階段から鷺沼を突き落として殺害した様子が映し出されていた。
嗤う淑女|8話の感想|ネタバレあり
いやいや、恭子が8話で退場することになるとは思いませんでした。主要キャストですよね?だから安心してましたが、やりましたね。
弘樹が正気を失っている様子だったので、「また妄想シーンか」なんてタカを括っていたのですが、現実でした。そういえば「妄想オチ」の回も、後から実は現実だったというわけのわからない進み方をして困惑しましたが、今回は妄想なしです。
冷静に考えると物凄い展開なんですけど、あっさりと進んでいくので、逆に怖いなと。恭子も恭子で弘樹のことを陰でボロクソ言ってましたし、若干狂人になりかけていたので美智留からしたらもう殺すしかないのかもしれませんが。
邪魔になったら殺すって選択肢がまず浮かぶのが美智留のヤバさなんですけどね。
そして新たなアシスタント里美。古巻家の次女だったなんて、一瞬の回想シーンがなければ気づかなかったです。確かに気の良さそうな姉とは違って冷淡でサイコっぷりを覗かせていましたが、あれはある意味伏線だったんですね。ここでこんな形で現れるとは、驚きました。
そして、南城の件で美智留が連行されたのかと思いきや、今になって美智留が鷺沼を殺害したときの映像が出てきて逮捕と…。里美が通報したって話は意味あったのかと思ったんですが、「自分が後継者に」みたいなセリフを印象付けたかったのかなと。
次回から美智留の裁判が始まるようですが、あの手この手で無罪を主張するっぽいですよね。鷺沼殺しに関しては言い逃れできそうもありませんが、何かしら殺人罪から逃れるような言い分を用意するんでしょう。
ここから少し予想なんですが、美智留は結局有罪になって豚箱行き。そして本当に里美が後継者になって同じような犯罪や殺人が起こる。麻生は、まだ終わっていないのかと焦る。そしてこの話は終わるって感じではないでしょうか。流れ的に。何話で最終回を迎えるのかわかりませんが、10話で終わるとしたらちょうどいい感じじゃないでしょうか。
違ったらごめんなさい。
まとめ
どうしようもなかったサブストーリーも美智留の裁判で全て蒸し返されるので無駄な話ではなかったということでしょうか。私的にはどうしようもない話ばかりでしたが…。
本筋を進行してくれればそれなりに面白いので、このままラストまで突っ走ってほしいですね。
このドラマを見て原作を読もうとは思いませんが。
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