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嗤う淑女|5話ネタバレ感想

ドラマ
引用:東海テレビ『嗤う淑女』公式https://www.tokai-tv.com/waraushukujo/

2024年7月27日からフジテレビ系で放送がスタートした東海テレビ制作のテレビドラマ『嗤う淑女』。
その第5話を視聴したので感想を書いていきたいと思います。

原作の小説『嗤う淑女』(中山七里 著)は25万部突破大人気小説。海外でも人気なんです。
気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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5話 あらすじ|公式

韓国スター、シム・ドユン(ユン・ソンモ)の推し活に生活の全てをつぎ込む二森玲夏(円井わん)。無職の実家暮らしで両親に依存する玲夏に、結婚して妊娠中の妹の春奈(木﨑ゆりあ)は厳しく接する。

生活を見つめ直すためにとしぶしぶ蒲生美智留(内田理央)のもとを訪れた玲夏に、美智留は「あなたは孤独にめげず、勇気ある生き方を選んだ」と玲夏の推し活を全面肯定する。
美智留の言葉に後押しされた玲夏の推し活は歯止めがきかなくなり…。

一方、刑事・麻生(大東駿介)は複数の殺人事件の背後にちらつく美智留を追いかける。そして17年前の美智留の父親の死の謎、野々宮恭子(松井玲奈)との秘密が徐々に明らかになっていく 。

『嗤う淑女』公式より

 

嗤う淑女|5話の流れ

オフィスにいると恭子に麻生から電話。中学時代について聞かせて欲しいと聞かれるも、何も覚えていないし卒業以降会っていないと電話を切る。恭子は3話のラストシーン以来、完全に美智留に同調しており、美智留を支えるようになっている。同じアクセサリーをつけ、同じメイクをするほど心酔している。
そこに二森玲夏という新たな客が相談に訪れる。妹の紹介で訪れ、その原因は推しのシム・ドユン。仕事を辞めて1年経過するも推し活にお金を使いすぎ親にも借金。そのことを妹に咎められ、ここのコンサルに行って生活を立て直してもらえと言われたとのこと。
玲夏は、30過ぎて無職で実家暮らし、推し活にハマった私の人生をどうアドバイスをするのかと訊く。
美智留は、独自の理論を展開し、勇気があると賞賛する。そして、推し活を諦める必要はないと言う。
心を打たれた玲夏は泣きながら美智留を頼ることに。
美智留は言う。お金をかけるのはドユンとの絆。お金は単なる道具であり、使えば循環し返ってくる。子供の幸せは親の幸せ。あなたの城を強固にし、誰にも踏み入れさせるなと。

玲夏はタガが外れてありったけのお金を推し活につぎ込んでいく。部屋は推し活グッズで溢れ部屋には鍵をかけた。
ドユンは活動拠点を日本に置くことに。日本のプロダクションに在籍し同事務所の横田智則プロデューサーのサポートを受けることとなった。
横田は以前アイドルをピンハネして炎上したヤバい男。玲夏は大丈夫かと不安を覚える。それでも古参としてニワカに負けないよう頑張ると意気込む。

美智留は全力で推し活に励む玲夏に満足げ。玲夏はお金のことが心配だと言う。推し活はやめないが、コンサル料が払えるかどうかと。
美智留は、玲夏が真に幸せを掴んだら相応しい額を請求すると言う。
玲夏は過去の話をする。病気がちで手のかかる子だった。妹が生まれてからは両親に邪魔者扱いされ、韓ドラを見ることが心の支えだった。病気が治っても自分への扱いは変わらず。そこで出会った運命の人がシム・ドユン。死ぬまでドユン推しと決めたのだと。

玲夏が帰った後、美智留は恭子に推しを訊くと恭子は、あえて言うならみっちゃん(美智留)推しだと。
美智留は、今の仕事は推し活ってことかと訊くと恭子は、冗談だと言う。美智留への感謝はそんな言葉では言い表せないのだと。

中学時代の回想で、美智留は父の暴力にいつか殺されると言うと恭子は取り乱し、それなら自分が美智留の父を殺すと言い出した。美智留はそんなことをしてはダメだ、この話は忘れてくれと言う。恭子は、今度は自分が美智留を助ける番だ、ずっと一緒だといったじゃないかと迫る。祖父は農家で猛毒の農薬がある。それを使えば…。美智留は、警察にバレたら恭子は捕まると言う。恭子は、自殺に見せかけるのだと。

美智留と恭子はお互いに、現在の自分たちがあるのは相手のお陰だという思いで結ばれている。

玲夏はシム・ドユンが100人限定ディナーショーの情報を目にする。CDの応募券で抽選されることでCDの大量購入を考えるも、机の上に積み上がった「督促状」の封筒が気になる。
玲夏は親の通帳を持ち出す計画を思い立つ。

麻生は所轄で美智留の父が本当に自殺だったか訊く。蒲生則夫は自宅の団地にて自ら農薬を酒に混ぜて飲み中毒症状で死亡。そう記録にあると所轄の刑事は言う。
麻生が第一発見者である美智留のその時の様子を訊くと、所轄刑事はよく覚えていると言う。父親の遺体にしがみつき大声で泣き叫んでいていたたまれなかった。もらい泣きする人もいたくらいだ。彼女の供述に不審な点はない。あなたは何を探っているのかと。
廊下の奥からその様子を伺う高年の刑事。

美智留は恭子に残業をお願いする。

家の口座から勝手にお金を引き出したことで両親と妹は玲夏の部屋の前で騒いでいる。
玲夏はドユンのディナーショーチケットを手に微笑んでいる。TVの画面からドユンが自分に話しかけてくる幻覚を見るほどに現実逃避している。
廊下で父が倒れ、救急車で運ばれた。
妹は言う。父はくも膜下出血で体に麻痺が残る。これから医療費と介護費にどれだけのお金がかかるかわからない。お姉ちゃんのせいで家の口座は空っぽだし、この家を売ることになるだろうと。
他人事のように話を聞いていた玲夏だったが、家を売るというワードに反応する。私の部屋はどうなるのかと妹に迫る。部屋にあるグッズはドユンとの絆なのだと。
妹は、父が倒れたのは強いストレスが原因、つまり姉のせいだと怒鳴る。いいかげんにしてくれと。そして母からの伝言。今日限り親子の縁を切ると。
立ち去ろうとする妹を引き止める玲夏。
妹は玲夏の手を振り払い言う。体が弱い姉に両親はつきっきり。親の気を引きたい、愛されたいから今まで努力してきた。就職も結婚もそう、姉より注目して欲しかっただけ。でも姉はいくつになっても変わらず甘ったれていて不公平だと思い続けてきた。しかしそれも今日で終わり。これからは一人で勝手に生きてくれ。さようならと。
妹は家を出て行った。

玲夏は美智留の元へ訪れ、こんな事になってようやく家族の大切さに気づいたと言う。
美智留は、今こそ試練だと言い、恭子にある映像を見せるよう指示する。スマホの映像にはドユンと横田が。
恭子は説明する。音声は拾えなかったが聞いたところによると、ドユンは横田を非難していた。俳優業に専念したいドユンと、金儲け主義の横田とはすでに何度も衝突していたようだ。ドユンはグッズを自分を辱めるゴミクズでしかないと言い切っており、このままのやり方を続けるなら廃業も辞さない。覚束ない日本語で必死に訴えていた。しかし横田には響かず、むしろ契約を盾に脅すような発言すらあった。ドユンさんは本当に苦しそうだったと。
玲夏は、自分がお金をかければかけるほどにドユンを苦しめていたのかと自責する。
美智留は玲夏を落ち着かせ、次のステップに進むときだと言う。
玲夏は、次なんてないと言う。お金も家族も家も失った自分に何ができるのかと泣き出した。
美智留は玲夏に言う。あなたの敵は誰なのかと。玲夏は美智留が敵だと言う。こんなところに来なければよかったと。
美智留は言う。敵とは人の心を弄び搾取するゲスな人間のことを言う。自分は玲夏から一銭ももらっていない。一方でドユンや玲夏の純粋な思いを踏み躙り富を得た人物がいる。それが敵ではないかとけしかける。
美智留は続ける。中学生のときに人生に絶望していたときに親友が私の敵をこの世から消し去り助けてくれたと。
恭子は穏やかな笑顔を浮かべ、私のことだと言う。拭いきれない罪を背負ったが、私と美智留の間には硬い結束が生まれたのだ。それは誰にも壊せない永遠の絆。私は今幸せなんだと。
美智留は言う。玲夏に残されたのはドユンだけ。敵は誰なんだと。

玲夏はとある横田のプロダクションを訪れ横田を襲撃するも、止めたのはドユン。玲夏はその際に転倒し頭部を負傷。病院に搬送された。詳しい容体は不明。

美智留は、ドユンと横田はあの映像のとき本当は何を話していたのかと訊く。恭子は、くだらないことだったと。

玲夏は、病室にはドユンがお見舞いにきた夢を見る。

美智留は涙を流す。玲夏は勇気を持ってやり切った。愛を貫く姿は尊いと。
恭子は美智留の涙を指で拭い、きっと彼女は幸せだったはずだと。

恭子は留守電を再生する。麻生からのメッセージだ。恭子の実家に行って話を聞いた。恭子と美智留は従姉妹で今は同じ職場で働いていると。近々改めてどこかで話を聞かせてもらえないかという内容。
そこに美智留が。様子のおかしい恭子を見て不安そうに言う。もし恭子になにかあったら全ての罪を被るからと。

恭子が美智留の父を殺害した詳細のシーンが回想される。恭子は美智留の父のお酒に農薬を入れ殺害した。美智留は恭子にありがとうと言う。あなたの秘密は必ず守るからと。

  

嗤う淑女|5話の感想|ネタバレあり

3話のラストで恭子が自殺を図ったのを美智留が助けたときから恭子が完全に美智留側になりましたよね。それまであんなに怯えていたのに。

4話のドグマのときからしっかり美智留をサポートしていました。そこではまだここまで美智留に執着している感じはなかった…というか、ドグマの回はドグマの話が中心だったので、それ以外の展開がなかったわけですが。

今じゃ完全に美智留に陶酔している感じです。共依存のような関係になっているのでしょうか。美智留のほうも17年も恭子を探していたわけですから。単純に恭子を利用しているというよりは深い執念を感じます。

で、美智留の父を殺したのは本当に恭子だったのかという疑問があったんですが、今回決定的になりました。

確実に恭子が殺してましたね。疑いようもないくらいに完璧に完全に恭子が殺害していました。

この二人の歪んだ絆って、美智留が恭子の骨髄移植のドナーになったことから始まっているようですが、自ら適合検査を受けてドナーになるって、その時点で異様な執着を感じませんか。骨髄移植で絆は極限に深まり、美智留の父殺害でどうしようもないくらいに離れるのが難しいくらいの関係になっていきます。

ただ不思議なのが、恭子は中学卒業後から17年間も美智留から逃げていましたよね。逃げるに至るには相応の何かがあったはずなんですよ。そこが今一番知りたい謎です。

今回の話は、やっぱり前回のドグマ同様に、二人のエピソードを強化するだけで大した意味はないのかなと思います。実際に内容的には取るに足らないような、何の感想も抱けない程度の話でした。

構成としては美智留と恭子という軸でストーリーを進めるための賑やかしみたいなものなんですが、かと言ってこういうどうでもいい話がないと軸の話も進めづらいといった感じですかね。

なので、推し活の話は私的にはどうでもいいし、覚えておく必要もない話なんですよ。

あくまで重要なのは美智留と恭子のことなんで。

で、次回予告ですが、美智留が逮捕されてませんでした?大丈夫なんでしょうか。まだ中盤に差し掛かる程度の進行具合ですが、麻生もだいぶ真相に迫っているような…。

途中で挟まれるコンサル依頼者の話は本当につまらないですが、とにかく美智留と恭子のことが気になって気になって。その軸があるから面白いんだなと思わせてくれるドラマです。

それでは次回を楽しみに待ちましょう。

 

まとめ

ドグマの話といい今回の話といい、本当に大枠で言えばどうでもいいんだなといった感じですね。

もっと美智留と恭子にフォーカスしたエピソードを重ねるほうが面白くなるだろうに。そういう原作なんでしょうけど。商業小説といったところですかね。

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